学校日記

今日の一言 12月3日 本を読もう! 【18】こどもたちは知っている

公開日
2019/12/03
更新日
2019/12/03

校長雑感 一隅を照らす

昨年度から、加美小学校の先生のために指導に来てくださっている元校長先生がいらっしゃいます。
彼女は、国語の専門の先生です。師範授業として、何度か教壇に立たれたことがあります。ひとたび、先生が子どもたちの前に出ると、かれらは目をきらきらさせながら、ことばの世界のとりこになっていきます。



そんな先生に
「先生が感銘を受けた本を教えてください」
というと

思案しながら、何冊もの本の名前をあげた後で、最後に、「そうそう、やっぱりこれかな」と、教えてくださったのが、この本でした。

・・・
「父親が事情を知らない分、こどもはその世界を広げ、豊かにしていく。だが、ひがむことはない。お父さんには文学があるではないか。自分のあずかり知らぬところで、子どもがどんな体験を重ねているのかを知りたければ、優れた小説のページを開くにしくはない。文学の中で、こどもはすべてを語ってくれるのだ。」

引用:「こどもたちは知っている」野崎歓著(春秋社)P.189

・・・

『レ・ミゼラブル』
『秘密の花園』
『カラマーゾフの兄弟』
『トム・ソーヤの冒険』
『銀の匙』
など、17の本を紹介しています。

***

こどもたちのことを知りたい。
こどもたちといっしょにいたい。
もっと、もっと・・・

本を紹介してくださった先生のほとばしる想いが伝わってきました。