今日の一言 12月5日 本を読もう! 【20】21世紀の学習者と教育の4つの次元
- 公開日
- 2019/12/05
- 更新日
- 2019/12/05
校長雑感 一隅を照らす
令和2年度から、いよいよ新学習指導要領がスタートします。
文部科学省HP
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http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm
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さて、2015年に日本で出版されたこの本は、新学習指導要領を作るにあたって、大いに参考にされた本だと言われています。
「知識・スキル・人間性、そしてメタ学習」
これは、この本の副題です。
実は、新学習指導要領で示されている、大きな3つの観点とリンクしています。
3つの観点とは・・
1 「知識・技能」の習得
2 「思考力・判断力・表現力」等の育成
3 「学びに向かう力・人間性」等の涵養
一見して、ご理解いただけると思います。
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しかし、もっとも大切な肝となるところは、「メタ学習(メタ認知)」だと、この本は言っています。
少し長くなりますが、引用します。
「メタ認知とは、簡単に言えば、考えることについて考えるプロセスのことである。メタ認知は、現在の自分の状態やこの先の目標、可能な行為や方略、そしてその結果について内省することであり、学校や日常生活のあらゆる面で大切なものである。(中略)メタ認知を育成しなければならない最大の理由は、メタ認知を働かせることで、知識やスキル、人間性特徴を、それぞれ学んだ文脈以外の領域で使うことができるようになる点にある。」
引用:同書 P.134
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それぞれの観点での取り組みの「点」を結び付け、「目標」「方略」「結果」について省察する力、すなわち「生きる力」へと統合する力を身に着けることの重要性を強調しています。
そして、「成長的思考態度」についても貴重な意見を述べています。
知能や才能といった基本的な資質は変わらないものだと信じている人は、自分の知識や才能を高めることよりも、それを示すことに時間を使う(固定的思考態度)。
一方で才能は単なる出発点に過ぎないと認識し、自分の能力は一生懸命努力することで伸ばせるものだと信じている。この考え方は、学びを志向した向学心、努力して成功することに大切なレジエンスを生みだす・・・。
引用:同書 P.139
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では、
加美小学校では、具体的にどのような取り組みをしていくのでしょうか!?
今年度最初から、この課題を、教職員全員に投げかけてきました。
新学習指導要領で示されている3つの観点は、全ておろそかにはできません。
一方で、加美小学校の子どもたちにとって、また保護者や地域の皆さんにとって、子どもたちの成長を最も実感できる観点とは、どれなのでしょうか。
それを皆さんと学校が共有できれば、私たち加美小学校の「学力観」が明確になってくると思います。