学校日記

今日の一言 3月5日  大きく構えて小さく収める

公開日
2020/03/05
更新日
2020/03/12

校長雑感 一隅を照らす

児童の皆さん!
保護者の皆さん!

ご家庭ではどのようにお過ごしですか?
一緒にがんばりましょう!!

あんな時代もあったね!と、笑える日が必ず来ます!!

***

2004年当時、在ミュンヘン日本国総領事館には、ミュンヘンの安全対策として警視庁から警察官が派遣されていました。

その頃、ミュンヘン日本人国際学校の事務局長・理事として勤務していた私は、その安全対策担当者から、緊急事態発生時の警察の標語を教えてもらいました。

その標語は・・・・
  
第一報、組織で対応、大きく構えて小さく収める!!

担当者は、次のような例で説明してくれました。

・・・

「ナイフをもって大声をだして暴れてる人がいる」という通報が110番にありました。

 ↓

【第一報】署内で情報共有

 ↓

【組織で対応】
 おおよその場所しかわからなくても、
 一斉にパトカーが出動します。
 何台ものパトカーが、とにかく走り出します。

 目的地もわからず、走り出したパトカーに連絡が入ります!

 「場所」
 「ナイフを持っている者の年齢・性別・身体の特徴」
 「ナイフの形状」
 「その他、関連情報」が第2報、第3報として続々と入ります。

 そして、現場の一番近くを走っているパトカーが急行します。
  
  ↓

【大きく構えて小さく収める】
 警察は、「殺傷事件に発展し、多くの犠牲者が出る」という最悪の事態を想定するそうです。

 現場に行ってみると、ただの「夫婦喧嘩」だった・・・と。

 ・・・

「これでいいんです!!」

この安全対策担当者は言いました。

「よくこの標語を覚えておいてください」
「第一報、組織で対応、大きく構えて小さく収める」

「たいしたことないんじゃないか、と事態を軽く捉え、対応せず、放置し、結果大惨事に発展したケースは少なくありません。」

「学校の安全をあずかる者は、事故が発生したとき、すわ一大事と大きく構え、なんでもなかったじゃないかと、小さく収める・・という心構えでいてください」
 
***

世界中で対応している新型コロナウイルス!!

「大きく構えて小さく収める」

春には、なんだ大したことなかったじゃないか・・・と言えるようになりますように!!!



***

(参考)
在ミュンヘン日本国領事館のホームページにリンクしてある情報です。
分かりやすく書いてあります。

日本については、クルーズ船の感染者数と日本感染者数が別々に表記されています。

ロベルト・コッホ研究所ホームページ
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Fallzahlen.html