今日の一言 4月22日 抜き書き1 Le Petit Prince
- 公開日
- 2020/04/22
- 更新日
- 2020/04/22
校長雑感 一隅を照らす
ぼくは何か取り返しのつかないことが起こると改めて感じて、心が凍るような思いがした。彼が笑う声を2度と聞けないのだと思うと、耐えられなかった。彼の笑いはぼくにとって砂漠の泉のようなものだから。
「ねえ、ぼくはきみの笑う声が聞きたい……」
でも彼はこう言った—
「今晩でちょうど1年なんだ。1年前にぼくが落ちてきたところの真上をぼくの星が通る……」
「ねえ、ヘビとか、星を待つとか、そんな話はみんな悪い夢だよね……」
でも彼はぼくが聞いたことには答えなかった。
そしてこう言った—
「大事なことは目では見えない……」
引用:「星の王子さま」サンテグジュペリ 訳・池澤夏樹(集英社文庫)P.125
* * *
「抜き書き」をするようになったのは、有名な作家かか誰かが、読書の仕方について書いた本で「抜き書き」を勧めていたのを読んでからだと思います。
感動したり、感銘を受けた本に出合うと、大好きになった文章を「手書き」で書き写すようになりました。
・・・
長い休業の期間、「音読」を子どもたちには勧めますが、あわせて「抜き書き」をすることもとても良いと思います。
(写真:ちがう訳者で3冊、校長室にあります。訳者でずいぶん印象が変わります。私は、この本の訳がしっくりきました)