今日の一言 5月3日 抜き書き9 マネジメント(ドラッカー)
- 公開日
- 2020/05/03
- 更新日
- 2020/05/03
校長雑感 一隅を照らす
あらゆる組織が事なかれ主義の誘惑にさらされる。
(・・・・中略・・・・)
成果とは何かを理解しなければならない。成果とは百発百中のことではない。
百発百中は曲芸である。成果とは長期のものである。すなわち・・・
まちがいや失敗をしない者を信用してはならない・・ということである。
(・・・・中略・・・・)
弱みがないことを評価してはならない。そのようなことでは、意欲を失わせ、士気を損なう。
人は優れているほど多くのまちがいをおかす。優れているほど新しいことを試みる。
(P・F・ドラッカー『マネジメント』145〜146ページ)
* * *
民間人として校長となって七年目。
目の前の業務に追われ、締め切りに追われると、その日常業務をこなすことで仕事をしたつもりになっていないか。
失敗しないように言われたことを忠実にまちがいなく日常業務が進めばそれが成果・・・?いつの間にか、そうなっていないか、常に自分自身に問いかける毎日でした。
*** *** ***
一日一日が無事に終わること。
それは、学校において、そう簡単なことではないのも事実です。
子どもたちに事故がないこと。
校庭に響く「また明日!」と帰っていく子どもたちの明るい声。
ホッとします。
そして「よし、明日もこの調子で頑張ろう」と心の底から思います。
・ ・ ・
今まで通りでいいじゃないか。
何も変えなくていいじゃないか。
新しいことをしなくちゃいけないの?
・ ・ ・
目新しいことは必要ないのかも知れません。
でも、目の前の子どもは、誰一人同じ子どもはいません。
ある子やあるクラスでうまくいったやり方が、同じように通用はしないのです。
毎日毎日が子どもにとっては新しい何かとの挑戦です。
その挑戦を手助けする教師も学校も、やはり「挑戦」しなければならないのでしょう。
***
こういう時だからこそ、 子どもたちとの関わりを作るために、絶やさないために、学校が知恵を出し、失敗を恐れず、挑戦しなければならない・・
子どもたちにとって真に信用される場所に、信用される人になるために。