学校日記

今日の一言 5月25日 もうダメだと思ってからが勝負

公開日
2020/05/25
更新日
2020/05/25

校長雑感 一隅を照らす

スポーツで言えば、試合。
音楽は、コンサート。
勉強(いろいろな分野)は、試験。
・・・

「今こそ勝負」というときが必ずあります。

私は昔から、ここぞという正念場で実力を発揮した人のエピソードが大好きです。
そして、そういう人に憧れました。スポーツ選手が多いです。

古橋広之進
江夏豊
王貞治
イチロー
本田圭介
田口信教

* * *

古橋広之進は、「フジヤマのトビウオ」と言われた戦後直後に活躍した水泳選手です。
1948年のロンドンオリンピックに出場できなかった日本。
オリンピックの決勝戦の同日に国内で水泳大会を開催、古橋選手はオリンピックの優勝記録を上回るタイムで泳ぎ切ります。
この話は映画にもなり、とても有名です。

彼は名言を残していますが、忘れられないのは、
何かのラジオ番組で、彼が言ったことです。

「水泳の練習は日に何キロも泳ぎます。
 これでもかという距離を泳ぎます。
 そうすると、もうこれ以上は泳げないという瞬間がきます。
 手もあがらない、キックもできない、
 前に進めず、どんどん沈んでいく。
 【そのとき】が大切です。ここからが勝負です。
 
 そのときは しんどくてしんどくて堪らないです。
 だから、最も楽に泳ごうとします。
 
 もっとも力を抜いて水と一緒になって、
 【浮かぶこと、前に進むこと】だけを考えます。

 そのときに、理想的な泳ぎをつかむことができるのです。」

・ ・ ・
 
 本当に掴みたいことは、自分の限界が来たところから、
 その先にどれだけ頑張るかで決まる!
 そう教えてもらった気がしました。
 
 * * *
 
皆さんも子どもたちも私たちも「もうしんどい」「もうダメだ」という時間を乗り越えてきたんだと思います。
この間に何かをつかむことができているのではないでしょうか。
アフターコロナが楽しみです。