1番 羽田耕一
1球目 外角低め 直球
2球目 内角高め 直球
3球目 外角低め カーブ
(3球三振)
2番 クリス・アーノルド
1球目 ・・・
2球目 サードフライ
3番 平野光泰
1球目 ・・・
2球目 ・・・
4番 佐々木恭介
5番 石渡茂
・・・
地響きのするような大歓声。
優勝を決定する一戦。
球団創設以来、初めての優勝なるか?
相手チームの1番打者、必死の形相。
必ず打ち取ってやる!!
大観衆の中、ゆっくりとマウンドに向かう。
イメージトレーニング。
江夏豊は、ベッドの上で横になり天井に向かって、ボールを投げます。
頭の中で試合と同じ緊迫感・緊張感・プレッシャーを創り上げます。
ベッドの上に寝ているけれど、イメージの中では、「マウンドの上」自分自身に、どんどんプレッシャーをかけていきます。集中力は、試合のその時と同じです。
江夏選手は、この練習を試合前夜に必ずのようにしたそうです。
・・・
練習のための練習は、練習でしか通用しません。
出来る限り試合に近い状態の練習こそが、
試合に役に立つ練習です。
だからこそ、場数を踏んだ人、修羅場を知っている人は
ここぞというときに、いつものように力が出ると言います。
・・・
出来なくても許される時代、失敗しても許される年代があるのかも知れません。しかし、そんなふうに思って、練習のような人生ばかり送っていると、人生の中の、ここぞという試合には勝てません。
今、本気になる。
すぐにやる。
まったなし。
***
明日から、学校再開です。分散登校という変則的な対応になります。こういう時期でも、子どもたちにとって、一日一日は、コロナの前も後も同じ一日です。私たちは、明日に向かって、しっかりしたイメージをもって挑まなければならないと「江夏の21球」は教えてくれているように思います。
写真:ウィキぺディアより
※(冒頭は、広島カープの初優勝の時の相手チームの選手名ですが、創作加筆しています。事実・1979年プロ野球日本シリーズ第7戦と異なりますことご了承ください。)
※(広島カープの逸話ですみません。でも、江夏は縦じまのユニフォームを着ているイメージを強く持っている私です)