学校日記

今日の一言 9月23日 苦しい時には・・・

公開日
2020/09/23
更新日
2020/09/23

校長雑感 一隅を照らす

Wer immer strebend sich bemüht,Den können wir erlösen.

コロナ禍でみんな懸命に生きています。
何が正解かわからないけれども、兎に角、前に進まなくてはいけません。
みんながそれぞれの立場で、それぞれの今持っている能力を出し切って、生きています。

しんどくなった時や、しんどそうな人を見ると、この言葉を思い出し、勇気を出します。

「誰でも懸命に頑張っている人を、私たちは救うことができる」

ゲーテの「ファウスト」の一節です。
物語の中で、ファウスト博士は、懸命に生き続けます。素晴らしいことも、人道から外れることも、愛情にあふれることも、非情なことも、ありとあらゆることを体験しながら生き続け、最後には不幸の中で死んでいきます。
そして、魂となり天上に召されるとき、天使が発する言葉です。

・・・

誰も自分が何者か知らない。何者か知っているのは、私たちだけなのだ・・と言います。
恐らく人というものは、それほど賢くもなく、賢くもなれず、愚かなまま、間違いを繰り返し、生き続けていくのだ・・と、ゲーテは天使に言わせたいのでしょうか。どうであろうと、その人の持っている魂の在り様は、変わらない、思い悩むな・・と。

でもなぜか、この言葉を聞くと、救われる気がします。
これいいんだ、がんばっていればいいんだ、自分でだめだとか、すごいとか思わなくていいんだ。ただただ、今を私なりにがんばろうと思わせくれます。

今日も元気だ、また、明日も頑張ろう・・・