学校日記

今日の一言 12月22日 STEAM教育(3)

公開日
2020/12/23
更新日
2021/01/08

校長雑感 一隅を照らす

子どもたちの未来の姿は様々です。

職業のなかには、
職業を選択できる年齢、適齢期があるものがあります。
ある年齢までにトレーニングしなければ、プロになれない仕事です。

子どものころからトレーニングしなければ就けない仕事、たとえば
ヴァイオリン奏者、バレーダンサー(サーカス?体操選手?)など、肉体的に特殊な技能を必要とする仕事です。

逆に、いろいろな職業を経験した後、かなり年をとっても就ける職業。
それは、作家だそうです。(13歳のハローワーク 村上龍)
なるほど・・と頷けます。


・・・

他にもいろいろな可能性があると思いますが、ごく一般的な仕事であれば、医者でも弁護士でも、起業家でも、ひょっとすると宇宙飛行士ですら、仕事に就くために6歳からトレーニングをする必要はないかもしれません。

・・・

職業以外にも、私たち大人は、いろいろな役目をしています。
お母さん・お父さん、地域の世話役、PTAの役員、趣味の集まりのリーダー、ボランティア活動・・・などなど。
その役目を果たすために、子どものころからのトレーニングは必要ですか?

・・・

もちろん、ある程度は必要だと思いますが、それは特別な(?)トレーニングではありません。

公立の学校では、特別な職業に就く教育ではなく、このような一般的な社会人になる教育が求められています。

公立の学校で行われているのは、教育基本法で言うところの「普通教育」(=義務教育として行われる教育)です。

普通教育とは・・
各個人の有する能力を伸ばしつつ社会において自立的に生きる基礎を培い、また、国家及び社会の形成者として必要とされる基本的な資質を養うことを目的として行われます。

・・・
では、STEAM教育は、普通教育でしょうか?

(つづく)

(参考)
文部科学省HPより 
「教育基本法」 第二章教育の実施に関する基本(義務教育)

https://www.mext.go.jp/b_menu/kihon/about/mext_00003.html