今日の一言 1月5日 一隅を照らす
- 公開日
- 2021/01/05
- 更新日
- 2021/01/05
校長雑感 一隅を照らす
8年前、2014年1月に日本(大阪)に戻ってきました。校長になるためです。その時に、自分自身の「生き方」子どもたちに「伝えたいこと」を一言で表そうと思いました。
一隅を照らす
一人の放つ光がどんなに小さくても、その光が何万、何千、何億と集まれば、世界中が光り輝きます。私たち一人ひとりが自分の場所で、自分のできることを、目の前の人のために最善を尽くす。その時に放たれる光の一つ一つは、一つとして無くしてはならない光なのです。
私は、そんな光の一つになれればいいなぁ・・と思い、
子どもたちには、そんな光が君たちなんだよ・・と伝えたいと思いました。
あれから8年。想いは同じです。
初心を忘れないように、8年前の校長雑感の題「一隅を照らす」を復活させることにしました。
* * *
年末のテレビ番組で中村哲さんの特集がありました。ここにも大切な光が輝いていました。
想いを新たに、新年が始まります。
・・・
一隅を照らすというのは、一つの片隅を照らすということですが、それで良いわけでありまして、世界がどうだとか、国際貢献がどうだとかと言う問題に煩わされてはいけない。それよりも自分の身の回り、出会った人、出会った出来事の中で、人として最善を尽くすことではないかというふうに思っております。今振り返ってつくづく思うことは、確かにあそこで困っている人がいて、何とかしてあげたいなあということで始めたことが、次々と大きくなっていったわけですけれど、それを続けてきたことで人間がなくしてもよいことは何なのか、人間として最後まで大事にしなくてはいけないものは何なのか、ということについてヒントを得たような気がするわけです。
(中村哲「医者よ、信念はいらないまず命を救え!」より