今日の一言 4月7日 入学式 ファーストペンギン
- 公開日
- 2021/04/07
- 更新日
- 2021/04/07
校長雑感 一隅を照らす
新一年生の皆さん
保護者の皆様、お母さま、お父さま
本日はご入学おめでとうございます。
お母様、お父様にお願いがあります。
お子さんが赤ちゃんの頃を思い出し見ていただけますか?
お母様が差し出した親指を、もみじのような小さな手でぎゅっと握り返したとき。
最初に「ママ」と言ったとき。そのひとつひとつ、一回一回に「やった!よくできたね、すごいぞ」と歓声をあげたこと。できなかったことが、できるようになった喜びをお子さんと一緒に共有し「成長に幸福感」を感じていたことを覚えていらっしゃると思います。小学校に上がると、とかく、「一年生になったんだから」とか、90点とってきたら「100点とれるでしょ。○○ちゃんはもっといい点だったわよ」とか言いがちです。そういう時は、お子さんが赤ちゃんの時を思い出して、お子さんのひとつ一つの成長を喜んでいただけたらと思います。
『いきいきとした教室、これは全部の先生の悲しいほどの願いです。この「いきいきとした教室」というのは、単なる明るい教室、元気のいい教室とは違います。(略)ひとりひとりが、それぞれに、確実な成長感、一歩一歩高まっている、自分が育っている、という実感、それが持てる教室のことなのです。(略)自分が伸びていると感じることは、ほんとうに、人をいきいきとさせます。心の底から溢れ出てくるものがあります。』
(引用:「日本の教師に伝えたいこと」大村はま)
なんて素晴らしい教室なんでしょう!保護者の皆様といっしょに、そんな教室、学校を作っていけたらと願っております。
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あれ、何か出て来たぞ!(ペンギンの絵がステージに出てきます。)ペンギンだね。ペンギンは、群れを作って生活をしています。そして海の中の魚をとるために、何百羽というペンギンが一斉に海に飛び込みます。そんなシーンをテレビで見たことありませんか。ところが、この群れが海に飛び込むまえに、誰より先に、たった一羽のペンギンが海に飛び込むんです。誰かが飛び込むからではありません。自分の意志で自分で決めて飛び込みます。このペンギンのことをファーストペンギンと言います。このペンギンがいるからこそ、あとの何百羽のペンギンは、飛び込むことが出来ます。すごい勇気だよね。校長先生は、皆さんにファーストペンギンのような人になってほしいと願っています。
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さあ、この後教室に行って、先生から名前を呼ばれます。「はい」と応えましょう。練習してみましょう。
「新1年生のみなさん!」
はい!
素晴らしいですね。一人、とても上手に手を挙げた子がいるね。ちょっと見本を見せてくれるかな。(見本を見せてくれました)ではもう一度。今度は、保護者のみなさんも、先生方もいっしょに返事をして手をあげてみてください。
「新1年生のみなさん!」
はい!
すごい!すごいね!うれしいな!加美小学校では、嬉しいことがあったり、おめでたいことがあったり、ありがとうを伝えたいとき、拍手をします。今日は「ご入学おめでとうございます」の気持ちを込めて、みんなで拍手をしましょう。この拍手で校長先生のお話も終わりにします。では、新一年生の皆さんご入学おめでとうございます!拍手!