今日の一言 4月27日 組織のクライシスマネジメント
- 公開日
- 2021/04/27
- 更新日
- 2021/04/27
校長雑感 一隅を照らす
夏になるたびに「被災地のヒマワリ」が、加美小学校には咲きます。
大川小学校は、私たちが身近に感じてる存在です。
(おりたたみ記事をご覧ください)
2021年2月に、この大川小学校について書かれた本が出版されました。大川小学校で起きたことを科学的に、学問的に検証し、クライシスマネジメントについて、私たちに多くの示唆を与える内容です。その中で、大川小学校の日頃の組織運営の在り方を、クライシスマネジメントの失敗事例としてまとめたページがありました。衝撃的です。
1 理念が形がい化している
2 組織が掲げている理念に反する行動をトップやメンバーが
とっている
3 実質的に表(おもて)に掲げられている理念に反する
裏(うら)の理念のもとに運営されている
4 事なかれ主義に支配されており、不都合なことは
「なかったこと」にしている
5 リーダーとして適正のない人がトップをやっている
6 メンバーに理念が共有されておらず、足並みが揃っていない
7 このままではまずいのではと思っても言えない雰囲気がある
8 率直に思っていることを話し合うことができない
9 本質が見失われており、形式だけ整えることに終始している
10 トップにメンバーが理念への貢献ではなく
自分の利益ばかりに関心をもっている
引用:「クライシスマネジメントの本質」本質行動学による3・11、大川小学校事故の研究 西條剛央(山川出版) P279
* * * *
背筋が凍る感覚を覚えます。どこかで見たことがあるような≪組織≫ではないだろうか?こういう組織では、命が失われるのだ・・という戦慄。
振り返ろう!
自分自身を!
自分たちが所属する組織を!
今、省みることがなければ、失うものは計り知れない!
* * * *
大切な人を守ることができる学校でありたいと心から願います。