学校日記

今日の一言 5月7日 番外編(7) 勇気をもって

公開日
2021/05/07
更新日
2021/05/07

校長雑感 一隅を照らす

卒業アルバムの校長メッセージに毎年引用しているカントの「啓蒙とは何か」。6年生にとって少し難しい内容かもしれません。しかし、ハリー・ポッターに出てくる魔法の呪文のような形で覚えてくれたらいいなと思って紹介しています。
この言葉は、子どもたちだけではなく、私たち大人にも強く響きます。何を改革し、何を守り続けるのか。それを決めるのは、誰かではなく私たち一人一人です。「勇気を持って!」。

◇Sapere aude!
Habe Mut, dich deines eigenen Verstandes zu bedienen!
「勇気を持とう!! 君自身の知性を役立てることに!!」
(Immanuel Kant:イマヌエル・カント)
君たちはたくさんのことを学んできました。数えきれないほど、たくさんの経験を積んできました。君たちの知性が潜む「瞳の輝き」を幾度となく目にし、その美しさに感動しました。君たち自身がいまだ気づいていない「精神性の高さ」に、私は自分の未熟さを痛感し、さらなる成長を渇望しました。君たちは「できない」と思い込んでいるだけで、もう、たくさんのことが「できる」ようになっています。そして、たくさんの「ほんとうのこと」を知っています。大好きな人を幸せにして、自分自身もワクワクさせる「夢」を描くことができます。その「夢」を叶える方法も知っています。何をすればよいか分かっています。あとは、実行に移す「勇気」を持つだけです。

「Sapere aude! 勇気を持とう! 君自身の知性を役立てることに! 「夢」を叶える人は特別な人だけじゃない。別の「誰か」ではなく「君自身」です。卒業の春。「勇気」を胸に、輝ける未来へ飛び立っていく君たちへ、エールをおくります!」

◇子どもたちへのエールは、自分自身への、そして、誰よりも日本・大阪で懸命に子どもを育てている保護者の皆さんや先生方へのエールでもあります。
(引用:日本教育新聞・平成30年6月4日 ”心に響く校長講話”)