絵本を読み終わった後で「どうしてこうなったと思う？」と子どもに聞く人がいますよね。聞いてしまうと全部がパーだと思うんですよ。それは読み手の感想を強要しているだけなんです。読み終えたら「はい、おしまい」と言って、パンと閉じればいい。そこで何か心に残った子が一人でもいれば正解なんですよ。情操教育ってそういうものだと思います。だから、先人たちが残したものを次の世代の子たちに生かそうと思うならば、考えさせないで感じさせることです。
（引用：日本国際童謡館館長　大庭照子　致知P.25)

＊＊＊
言葉で表現させることを強要していることがあります。
音楽も絵も、そのままで完結しているのに、その美しさや在り様を言葉で表現しなさい・・などと子どもに要求することが多々あります。言葉で言えないと理解していないと決めつけることもあります。

いいな・・
すてきだな・・
気持ちいいな・・
涙がでちゃうな・・

これでいいんじゃないかな、と思うことがあります。子どもたちは、それだけで楽しそうです。理由は要りません。