学校日記

今日の一言 6月22日 やまと歌

公開日
2021/06/22
更新日
2021/06/22

校長雑感 一隅を照らす

和かな物事に囲まれていたいと思うことがあります。
そんな時、この文章を目にしました。いいですね。
・・・

仮名序 (紀貫之)
やまと歌は、人の心を種として、万の言の葉とぞなれりける。
世の中にある人、事、業、繁きものなれば、心に思うことを、見るもの聞くものにつけて、言い出せるなり。
花に鳴く鶯、水に住む蛙の声を聞けば、生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける。力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女の中も和らげ、猛き武士の心をも慰むるは歌なり。
・・・
人や物事の対立、自然との闘いを是とし、それの克服や解決することを進歩と捉えるような、よその文明の考え方に、最近特にしんどさを感じます。

そんな時、こんな歌は、心が和みます。
 「思ひつつ 寝ればや人の 見えつらむ
  夢と知りせば 覚めざらましを」

 「またや見ん 交野のみ野の 桜狩
  花の雪散る 春のあけぼの」

少し季節外れではありますが・・・
皆様は、如何お考えですか?
(写真:紀貫之 Wekipediaより)