今日の一言 9月17日 安岡正篤(4) 朝聞夕改(ちょうもんせきかい)
- 公開日
- 2021/09/17
- 更新日
- 2021/09/17
校長雑感 一隅を照らす
朝聞夕死「朝(あした)に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」という、格言は『論語』の有名な言葉です。すでに人口に膾炙(かいしゃ)し、皆さんのご存じのところだと思います。もう一ついい格言があるそうです。
「朝聞夕改(ちょうもんせきかい)」です。
(引用)
「朝聞夕改」することが大事、さすれば歳など問題ではない。よろしくこれより「朝聞夕改」すべし。君はそれほど朝に道を聞いたんだから、気がついだんだから、直ちに改めよ、今夕から改めるがよい。
引用:「人生の五計」安岡正篤著 PHP文庫 P.49
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「道」というのは、「本当のこと、正しい事、真実」というほどの意味だそうです。朝、真実を知ったのなら、夕方には考え方や行動を直ちに改めよう!ということです。
「朝令暮改」朝いったことを夕暮れには変える、優柔不断な様を表す言葉もありますが、優柔不断であることを気にするあまり、知ることができた、分かった、もしくは悟った真実があるのに、これを改めないのは、もったいないことだと思います。
「いつ本当のことが分かるか」予想できません。分かった瞬間に人生が全く変わるという経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
いつでも「朝聞夕改」の心構えでいることは、学ぼうと思う気持ちや成長しようという意気込みに通ずるように思います。