言いたくないことば・・
まず「なになにしなさい」ということばをやめることです。
「姿勢をよくしなさい」
「もっとよく考えなさい」
「勉強しなさい」
「きれいに書きなさい」
専門職の教師としては、たいへん、みっともない気がします。「なになにしなさい」というのは、だれでも、みんな、言えることばです。教師でない人でもだれでも言えます。「なさい」は子どもの周りに満ちています。容易に言わないで、自然に子どもにさせてしまう人、そういう人が教育の専門家らしい人だと思います。漢字なら漢字を一生忘れないように、一生使っていけるように身に着けさせるのが、教師の仕事。忘れてはいけないことは、忘れられないようにする、専門職の教師としての心構え・覚悟は、そこに置かなければと思います。
引用：日本の教師に伝えこと（大村はま）筑摩書房　P.12より
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心に刻まれると忘れない。それはどういう時か、感動をともなっているときです。心が揺れ動いている、ねむっていない、そういう時に、ぐうっと入ってきたことは、忘れないようです・・・・・
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教師のために書かれた本ではありますが、親にとっても、何かを指導する立場の方にとっても、人を育てるという意味において、たいせつにしたい言葉だと思います。