合理的配慮はなぜ必要か?
- 公開日
- 2024/07/20
- 更新日
- 2024/07/20
お知らせ
?令和6年7月20日(土)夏休みコラム
障害科学博士であり、インクルージョン研究者の野口晃菜(のぐち・あきな)さんの記事より、
合理的配慮はなぜ必要? 障害は「社会」にある
かつて障害(=バリア)は個人の心身機能の障害によるものと考えられてきた。これを障害の「医学モデル」という。しかし現在では、障害は社会(モノ、環境、人の考え方など)と心身機能の障害があいまってつくりだされている。
つまり障害は社会にあるという考え方になっている。これを障害の「社会モデル」という。この社会にある障害を取り除く手段の一つが合理的配慮です。
学校における「社会モデル」の最大は「人と人の関わり」です。どんな人として、子どもに関わることができるのか?目の前で困っている子どもから何を学ぶのか?困らないようにするにはどうしたらいいのかを考えられるのか?まわりの子どもとどのようにつなげるのか?これすべて、その子ども個人の問題ではなく、その子どもが生きやすい環境の構築をいかにしていくかです。
学校はすべての子どもにとって安心安全な居場所でなければなりません。