学校日記

敗者の美学

公開日
2022/02/10
更新日
2022/02/10

学校行事・できごと

スキージャンプの高梨選手が、北京オリンピックでは個人で4位、男女混合では失格という結果になりました。世界大会やワールドカップではほぼ無敵を誇る選手ですが、オリンピックは違うのですね。また混合では、着用している服と体格のサイズの差により失格という本人のせいではないにしろ、本人の出したコメントからも無念さがうかがわれます。

試合などでは自分の目標を達成できた人もいれば、達成できずに敗北感や挫折感を味わった人もいるでしょう。しかし、そうした敗北感や挫折感を味わうことは誰もが経験することなのです。そうした一時的に「辛い」と感じられる経験を、いかにプラスに転換できるかが何より大切なことです。辛さを乗り越えて逆に自分を奮い立たせる精神的なたくましさ、敗れても何度でも立ち上がる強靭さを「敗者の美学」と言います。

あの徳川家康も、アインシュタインも失敗、挫折の繰り返しでした。敗北や挫折は、何よりも人間を強く逞しく鍛えてくれる絶好の機会です。子どもたちにも「敗者の美学」身に着けてほしいと思います。