学校日記

北津守の学力向上 vol18「インクルーシブ教育 その2」〜多様性〜

公開日
2022/09/16
更新日
2022/09/16

北津守の学力向上

 今回の北津守の学力向上は、前回に引き続き「インクルーシブ教育」のお話です。前回は、「障がい者の権利に関する条約」について、国際連合から勧告を受けたという内容でした。
 
 各校園には、障がいのある子ども、外国につながりのある子ども、LGBTQの子どもなど、様々なマイノリティの子どもたちがいます。また、友だち関係で困っている子、お家のことで悩んでいる子、いじめの被害にあった子、様々な事情で登校できない子などもいます。

 私たち大人や教員は、子どもたちには、多様性があり、多様な悩みを抱えているという前提に立って、子どもたちに寄り添う必要があります。つまり、価値観の基準を自分の「ものさし」で測るのではなく、一人一人の子どもたちの多様性に合わせることが求められるのです。

 自分の経験則や価値観だけで判断し、「そんなちっぽけなことで悩まなくていいよ。」と子どもを諭しても、子どもにとっては、大きな悩みの場合があります。自分に障がいのあること、自分が外国にルーツがあること、自分がLGBTQであること、家族のことで悩んでいること、学校に行きたくてもい行けないこと・・・etc。

 子どもたちには多様性があり、多様なものの考え方をもっています。それらの多様性を前提として認め、それらの想いや願いにできる限り寄り添って、教育を推進するようにと、国連は日本政府に勧告しています。

 少し難しいお話になったかもしれません。次回の校長室の窓は「インクルーシブ教育 その3」として、この話題についてまとめてみたいと思います。

                   北津守小学校 校長 辻 信行