学校日記

北津守の学力向上vol19「インクルーシブ教育 その3」〜共生〜

公開日
2022/09/20
更新日
2022/09/20

北津守の学力向上

 今回の北津守の学力向上は、インクルーシブ教育シリーズの3回目です。共生について考えます。保護者の皆さんも、障がいのある方と街で出会うことがあると思います。肢体不自由の方、目の不自由な方、知的障がい者の方など、障がいの種別は様々ですね。

 1979年に、当時の養護学校が義務教育となる前までは、障がいのある子どもが学校教育を受けることが困難な時代がありました。障がい児とその保護者が学校教育を受けたいと希望しても、入学が認められないことが多く、そのために障がい児の就学猶予や就学免除が適用されていました。ただし、現在でも、障がいのある子どもたちの就学が困難なケースが無くなったわけではありません。

 私が小学生の頃には、少しずつ障がいのある児童が学校教育を受けることができるようになってきました。同じクラスに障がいのある友だちがいて、楽しく過ごしたことを覚えています。少しずつではありますが、どの教室にも障がいのある児童が在籍している環境になってきました。

 私は、これは素敵なことだと思っています。障がいのあるなしにかかわらず、友だちとして同じ時間を過ごし、助け合い、学び合っていく。文部科学省が示した「令和の日本型教育」の骨子には、すべての子どもにとって、個別最適の学びと協働的な学びが重要であると明記されています。

 一人ひとりの個に応じた学びを大切にしながら、これからを生きる子どもたちに「共生」の楽しさと大切さを学ばせることで、自分を大切にし、他者への優しさにあふれた自尊感情が育まれていきます。北津守小学校では、これからも、多様な子どもたちが共に学び合い、共に助け合う「共生」の大切さを学ぶ教育を推進していきます。

                  北津守小学校 校長 辻 信行