全校集会【6月13日】
- 公開日
- 2022/06/13
- 更新日
- 2022/06/13
お知らせ
6月13日(月)
本日も全校集会がオンラインにて行われました。
6月7日(火)に生徒専門委員会を実施していたため、各専門委員会の代表が月間目標を言ってくれました。
以下、校長先生のお話です。
みなさん木曜日に配布した桜中だよりを見てくれましたか?
103歳の吉村さんのお手紙を載せました。
吉村さんには、今の3年生が2年生の時に、平和学習の一環として桜宮中学校に来ていただきお話をしていただきました。
実際に、戦争に行った経験をお持ちの吉村さんの思いが書かれたお手紙です。
3年生が修学旅行に行き、帰校後に吉村さんの息子さんを通じてお土産をお渡ししたことで、今回お礼の手紙をいただきました。その一部を紹介したいと思います。
「…前略…。
桜宮中学校で戦争体験の話をさせていただいて半年が経ち、皆様も3年生になり、学校生活もあっという間に過ぎ、卒業となり、次のステップへ進んでいきます。
本当に若い時の時間の経過は早い。本当は早くもなく、遅くもないわけで、1日24時間は誰にとっても同じであるのに、なぜ早く感じたり、遅く感じるのかは、心の持ちようです。
楽しい時間は早く過ぎ、つらい時は長く感じる。
皆さんはこれから色んな人生を歩まれることでしょう。そして、多くの人との出会いと別れを経験するでしょう。人生すべて幸せばかりではありません。同じように、つらいこともあるでしょう。
苦あれば、楽あり。楽あれば、苦ありです。
人生を振り返るのはまだまだですが、私からお願いしたいことは、日本において先の大戦で唯一地上戦が行われた沖縄の地を訪れて体験されたことを、聞いたことを忘れないでいて欲しいと思います。
一人の人間に行動できることには限りがありますが、心に留め置くことは誰にでもできると思います。
…中略…。
戦争で多くの人命が失われ、唯一の被爆国である日本。阪神淡路大震災や東日本大震災など経験したことを後々引き継いでいかなければなりません。
そのために何かするのではなく、心に留めてほしい。留め置くことが、風化しないことになると思います。
そのように生きていくことが、あなた達の人生を豊かにすると信じています。
コロナが中々終息しない状況下でありますが、健康に留意され、残りの中学校生活を過ごされることを心よりお祈り申し上げます。」
というお手紙をいただきました。
「平和」という言葉を辞書で調べてみました。
辞書には、「平和」とは戦いや争いがなく穏やかなことと書かれていました。
桜中生のみなさん、今の学校は「平和」ですか?
「平和」な毎日をみんなが送れていますか?
自分が他の人の穏やかな生活をおびやかしていませんか?
自分が穏やかに生活を送ることができなければいつでも言ってください。
そして、穏やかに生活を送ることができていない人を見つけたら寄り添って支えてあげてください。
それが、平和への第一歩です。