12月3日 全校集会3
- 公開日
- 2018/12/03
- 更新日
- 2018/12/03
お知らせ
賞状伝達の最後に、12月1日に行われたAHAcupで2位に入賞した女子バスケットボール部に、学校長から表彰状が授与されました。
続いて、学校長から次のような話がありました。
表彰状の授与のあと、どの部活動の生徒も「ありがとうございました」と一礼して自分の場所に戻っていってくれました。前回の全校集会で、「ありがとう」や「おかげさまで」という感謝の言葉を言っている人には、不思議と感謝の言葉を発するようなことが身の回りにおきます、と話をしました。
この「ありがとう」という言葉は、あるアンケート調査で「日本語の中で一番美しい言葉」に選ばれています。
「ありがとう」を漢字で書くと「有り難う」有ることが難しいと書きます。滅多にない、稀であるという意味です。でも、皆さんは、感謝の気持ちを伝える時に「ありがとう」という言葉を何度も使います。一日に何回も使うこともあります。
人に何かしてもらった時、それが当たり前のこと、と思えば感謝の気持ちが生まれないかもしれません。でも、親に食事の用意をしてもらい当たり前のように生活していること、先生に授業を教えてもらい仲間とともに学校で当たり前のように過ごすことが、本当に当たり前のことでしょうか。そもそも、皆さんが両親のもとにこの日本に生まれ、この地で生活していることが奇跡なのではないでしょうか。何十億といる人類の中で、この学校で共に学ぶということが奇跡なのではないでしょうか。皆さんにかかわるすべてのことが稀なことの繋がりです。
「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」という言葉があります。
ゆるやかに流れる川の景色は変わらないようで、流れる水は一瞬たりとて同じものはありません。大自然の時間の流れからすれば、私たちの時間は瞬時でしかありません。だからこそ、尊い自分を大切に、瞬間瞬間を大切にしていってほしいと思います。そして、自分の周りのすべての人を大切に思い、貴重なめぐりあわせに感謝し、毎日の生活を感謝の気持ちを持って過ごしていってください。