3年生 演劇 「走る」
- 公開日
- 2018/09/27
- 更新日
- 2018/09/27
プレゼン八阪
走ります。それぞれが走ります。命を削り、さまざまな事情や思いを抱え、走ります。意に沿わず走る人もいれば、強い決意をもって走る人もいます。走りつづけることで、悩みが生じ、ときに挫折し、走ることを止めそうになる人もいます。誘惑があり、眠気にとらわれ、それらに打ち勝って走りつづけることに疑問が生じる時もあります。春から夏になり、秋がきてやがて冬になる。つまずいて踏みつけられ強くなり、また、つまずいた人を踏みつけた感触から逃れられなくなる人もいます。
ダッダッダッダッ。冬の嵐に響く無数の足音。
足音が胸に迫り、自分の人生を考えてしまいました。
文明に麻痺していないか?車と足は、石油と水は、批判と創造は、理屈と行動は、どちらが大事なのか。劇中に挿入されるそんな思いがふと浮かびながらも、やはり走ることからは降りられないのです。
「走る」そのひたむきな姿。その「本気」と「覚悟」をもって挑みます。プログラムにあったその言葉どおりの見応えのある演劇でした。拍手です。