校内研究授業 2−2 音楽
- 公開日
- 2019/01/25
- 更新日
- 2019/01/25
2年
八阪中学校では、授業力の向上をめざして、すべての教員が校内研究授業をおこなっています。今日は、2年2組の3限、音楽の研究授業がおこなわれました。
「良い授業」にはさまざまな捉え方があると思われますが、「学ぶことが楽しい授業」は、まちがいなく「良い授業」だと思います。今日の音楽の授業は、とても学ぶことが楽しく感じられる授業であったとおもいます。
ピアノと先生をとり囲む形で授業がおこなわれます。先生からは一人一人の生徒たちの表情がはっきりと見え、生徒たちは自然と先生を注目する形です。先生の江戸落語の落語家のような小気味のよいテンポの語りに生徒たちが引き込まれていくのが感じられました。
前半はいつもの歌唱指導です。「ほたるの光」「サンタルチア」。顔をあげ生き生きとした表情で歌う姿が印象的でした。歌詞の意味を捉えながら「表現」することに自然に導かれていきます。歌うことが楽しいです。
後半はクラシック音楽の鑑賞です。ヨーロッパの音楽にはきっちりとした「決まり事」が多い。その「決まり事」を理解して音楽を聴けると、より楽しく音楽を聴くことができる。そのとおりだと感じました。例えば、どんな決まり事があるのだろうと知的好奇心が膨らみます。
楽曲を形づくる最小単位である「動機」(モチーフ)と「動機」が繰り返されたり変化したりして生まれるひとまとまりの中心となる旋律である「主題」(テーマ)について、巧みに例をあげながら、理解を深めていきます。難しい内容のはずなのに、とても分かりやすく解説が進んでいきました。
そして、ベートーヴェンの「交響曲第5番 ハ短調 第1楽章」の鑑賞に進みます。あの有名な「主題」のもととなる「動機」。曲が進むにつれて「主題」が変化しても生き続ける「動機」。はぁー、そういうことになっているんですねと、誰もが知っている音楽の聴こえ方が変わり、音楽がより楽しく感じられました。