東中日記

SAR(その5)〜ユニバーサルデザインフォント〜

公開日
2022/05/16
更新日
2022/05/16

通級指導教室【SAR】

上の2枚の掲示物を見てください。何が違うかわかりますか?
答えはフォント(書体)。書かれている内容は同じですが、文字の形が少し違います。

では、みなさんはどちらの文字が読みやすいですか?

ほとんどの人は、「どちらも同じ。」と答えると思います。でも、何人かの人は、「上の掲示物の文字の方が見やすい。下の掲示物の文字は見えづらいし、読み間違えそう。」と答えるかもしれません。

前回の記事でも書きましたが、人の感覚は「人によってさまざま」です。そしてそれは「ものの見え方」についても言えます。下の掲示物のフォントは「明朝体」と言います。文字の「トメ・ハネ」なども正しく表されているし、見た目も綺麗なので以前からよく使われてきました。

でも最近、「明朝体で書かれた文字は苦手。」という声が聞かれるようになりました。中には、「文字の角ばったところが目に突き刺さるようだ。目に痛みさえ感じる。」という人もいるそうです。そのため、そういうところを改良したフォントが次々生み出され、使われるようになりました。

誰にとっても「見やすく」、「読み間違いをしにくく」、「視覚への負担が少ない」フォント、それが「ユニバーサルデザインフォント」です。現在、東中学校の校内に掲示しているSARの案内表示の文字もユニバーサルデザインフォント(UD デジタル教科書体 N-B)を用いています。

誰にとっても使いやすい「ユニバーサルデザイン」。そういったきめ細かな配慮が社会の隅々まで浸透すればいいなと思います。