学校日記

8月31日(月)全校集会講話

公開日
2020/08/31
更新日
2020/08/31

山岡校長の「雨ニモ負ケズ」

まだまだ暑い日が続きますが、少しずつ日が短くなってきたことを実感できるようになりました。
ミンミンゼミの鳴き声がツクツクボウシにかわり、夜には秋の虫の鳴き声が聞こえてくるようになりました。もう少しの辛抱です。

先週の始業式で、「変化する社会に対応する力をつけてほしい。」という話をしました。

鉄道は、現代の日本において、なくてはならない存在です。
しかし、第二次世界大戦後、世界では「鉄道はもう時代遅れ。」だと考えられていました。
「これからは飛行機と自動車の時代だ。」という考え方が世界の主流を占めていたのです。
しかし、日本は第二次世界大戦の敗戦国だったため飛行機の開発は許されていませんでした。
また、道路の整備も遅れていて石油も乏しかったため、自動車の普及よりも鉄道の整備に力を入れたのです。
自給率の高い石炭と、水力発電の技術を生かした蒸気機関車の開発は目覚ましい発展を遂げ、ディーゼル機関車、電車へと進化していきました。
そしてついに、1964年(昭和39年)には新幹線が開通したのです。東京オリンピックに合わせて開業した時速200キロメートルで走る新幹線に世界は驚き、今では世界に新幹線の技術を輸出するまでになりました。

つまり、限られた状況の中で最善を尽くすことが、未来の可能性を生み出すのだということです。
今の厳しい現実に目を背けずにがんばりましょう。
そして、「新型コロナウイルス感染症」対策に万全を期して、学校生活をがんばりましょう。