校長式辞
- 公開日
- 2021/03/12
- 更新日
- 2021/03/12
山岡校長の「雨ニモ負ケズ」
ひと雨ごとに春の訪れを感じ、校庭の桜のつぼみも膨らみ始めた今日のよき日、本校第74期卒業生として巣立つ92名のみなさん、心よりご卒業おめでとうございます。
昨年度に続いて、なぜ我々の卒業式まで、このような事態になったのか、という思いを持っているかと思いますが、こんな時だからこそ、74期生の皆さんが心を一つにして、最高の卒業式にしてほしいと思います。
この一年、「新型コロナウイルス感染症」対策で大変だったと思いますが、きみたちは厳しい現実から目を背けずに、仲間とともにがんばってきました。
ほとんどの学校行事が中止となりましたが、なんとか9月に修学旅行に行くことができました。
この修学旅行は、私にとっても、一生忘れることのできないほど素晴らしい3日間でした。
大自然の中でのラフティング、豪華なホテルでの、お肉食べ放題バーベキュー、西中学校の君たちのためだけに打ち上げていただいた花火大会、そして、サプライズで盛りあがったスタンツ大会など、君たち一人一人の輝く姿が、今も目に浮かびます。
そして、なにより、時間を守り、服装を正し、あいさつをする、けじめのついた集団行動により、どの施設の方々からも、お褒めの言葉をいただきました。
西中発表会でも、すべてにおいて全力を尽くし、1、2年生に模範を示してくれました。
3年生集団演技での真剣な演技に、保護者の方々は、目頭を熱くされました。
まさに、74期生の素晴らしい団結力を見ることができました。
部活動においても、運動部、文化部とも、数々の成果を収め、大阪市立西中学校の名を、輝かせてくれました。
とりわけ、陸上部、新山創大君が、JOC全国中学校陸上競技大会2020、男子走り高跳びにおいて、第3位となり、教育長表彰を受賞したことは、西中学校にとって最高の誇りです。
生徒会活動においても、さまざまな取り組みを、自主的に行ってくれました。
これらはすべて、よき伝統として、後輩たちに、引き継がれていくことでしょう。
これから君たちの進む先には、様々な苦難が、待ち受けているかもしれません。
しかし、今後とも、「新型コロナウイルス感染症」対策に万全を期したうえで、日々変化する社会に対応する力をつけていってください。
「朝の来ない夜はない。」
きっと、今のこの状況は終息を迎えます。
その時まで、今はじっと我慢をして、未来にはばたく準備を着々と進めてください。
くじけることなく、いかなる困難をも乗り越えながら、将来への展望を持ち、粘り強く努力していってください。
苦しい経験を乗り越え、磨かれるほど、君たちは、ダイヤモンドのように輝きを増すはずです。
そして、今年で東日本大震災から十年が経ちました。
あらためて、今君たちが過ごしている日々が、決して当たり前の日常ではない、ということを忘れてはなりません。
毎日、平和に生活できることに、常に感謝の気持ちを持って、日々、全力で、過ごしてほしいと思います。
保護者のみなさま、本日は、お子さまのご卒業おめでとうございます。心より、お祝いを申しあげます。
3年間、本校の教育活動に、ご支援、ご協力を頂き、誠にありがとうございました。
今後とも、我々教職員一同、力を合わせて、まじめに頑張る生徒が、生き生きと活躍でき、正しく評価される学校、安全で、安心して「生きる力」を身に付けることのできる学校を目指してまいりますので、末永く、西中学校にお力添えをいただきますようお願い申しあげ、私の式辞といたします。
令和3年3月12日
大阪市立西中学校
校長 山岡 良知