全校集会講話 7月13日
- 公開日
- 2015/07/13
- 更新日
- 2015/07/13
山岡校長の「雨ニモ負ケズ」
この土曜日、日曜日と、いくつかの運動部の試合を見て回りました。
君たちの活躍する姿を見ることができて、とてもうれしかったです。
体調管理も実力のうち!
暑くなってきましたから、水分補給をしっかりして、次に向けて頑張ってください。
ところで、以前務めていた学校で、君たちと同じように、勉強に部活動に、一生懸命に頑張っていた一人の生徒が、2年生の半ばを過ぎたある日、病におそわれ、中学校を離れて闘病生活を送ることを余儀なくされたということがありました。
彼は、一日も早く中学校に戻って、みんなと一緒に学びたい、学校生活を頑張りたい、という一心で病と闘いました。
そして、みごと克服して、3年生の夏に中学校に戻ってきました。
その彼を、学校中みんなが温かく、心から受け入れました。
しかし、戻ってきた当初、彼はまだ感染症予防のため、集団に近づくことができませんでした。
そのため、この全校集会でも、彼は、学級から離れて、10メートルくらい後ろに一人で並んでいました。
にもかかわらず、彼は力強く、腕をまっすぐに伸ばして、「前にならえ」をしていました。
その姿を見て、思わず目頭が熱くなりました。
「前にならえすら、一生懸命にできないような人間に、何が一生けん命にできるのか。」
その彼の姿を見て、周りの生徒を叱りました。
彼は、病魔を克服しました。
しかし、世の中には若くして命を失う子どもたちもいます。
君たちが、「何気なく過ごしている今日」は、「明日も生きていたいと願って命を失った人たちが生きたかった今日」なのです。
私たちは、その分まで、一日一日を、大切に生きる義務があります。
一日一日を大切に生きてください。
毎日のように、いじめで、大切な命を落としている記事が新聞に載っています。
そんな大切な、かけがえのない命を失わせるようないじめは、絶対に許せません。
みんなが、朝起きたら早く友達に会いたい。早く学校に行きたい。
そう思えるような西中学校にしていきましょう。