第70回 卒業証書授与式 式辞
- 公開日
- 2017/03/14
- 更新日
- 2017/03/14
山岡校長の「雨ニモ負ケズ」
校庭の桜のつぼみも膨らみ始め、寒さの中にも春の息吹が感じられる今日のよき日、記念すべき第70期卒業生として巣立つ120名のみなさん、心より、ご卒業おめでとうございます。
また、本日ここに、本校第70回卒業証書授与式を挙行いたしましたところ、大阪市会議員 永井 啓介(ながい けいすけ)様をはじめとする、ご来賓のみなさま方におかれましては、公私何かとご多用の中、早朝より多数、ご臨席を賜りましたこと、誠にありがたく、高いところからではございますが、心よりお礼申しあげます。
さて、卒業生のみなさん。君たちは、本校での3年間、学習に、運動に、部活動に、常に真面目に取り組み、多くのことを学び、数々の思い出を残して、本日、卒業証書を手にしました。
その卒業証書には、ご家族をはじめ、地域の方々、教職員の深い愛情がこめられています。
そして、一緒に過ごした友の支え、励ましがあればこそ、こんにちの自分があるということを、決して忘れないで欲しいと思います。
私は、君たちと、本校において、2年間を共に過ごしました。
毎朝、正門で出迎えたあと、君たちが、まじめに授業に取り組む姿、行事でいきいきと活躍している姿、そして、部活動の試合や発表会で、緊張しながらも、負けん気を出して頑張っている姿を、それぞれ思い出しながら、また、これから先の人生を、まじめに頑張って切り開いて行ってくれよという思いを込めて、先ほど、一人一人に、卒業証書を手渡しました。
君たちは、この3年間、遠足や一泊移住、修学旅行、体育大会、文化発表会、合唱コンクール、水泳大会、球技大会、地域探訪、職場体験学習、そして、3年生を送る会など、たくさんの思い出を作ってきました。
3年間の平和学習の集大成として、修学旅行では知覧特攻平和会館を訪れ、夏休みの平和登校日には、その成果を、全校生徒に対して、心を込めて発表してくれました。
熊本大震災後、初めて熊本を訪れた修学旅行として、地元の新聞社に報道していただき、サプライズで「くまもん」の出迎えを受けました。
体育大会では、きみたちの力強い走りに圧倒されると同時に、九条幼稚園の園児のみなさんとの合同演技での優しい表情に癒されました。
集団演技においては、その力強く、一糸乱れぬ演技で、1・2年生に範を示し、保護者の方々に感動を与え、新聞報道もしていただきました。
文化発表会は、クラスを越えて、学年の総力を結集して取り組みました。
完成度の高い全員合唱「時の旅人」、そして、展示作品に、高い評価をいただきました。
それぞれが、自分の役割を、責任感を持って果たした成果が、みごとに表れていました。
とりわけ、学年劇「耳をすませば」は、よくぞ中学生が、これほどまでの演劇を演じきれることができた、というほど完成度が高く、会場全体を驚かせました。
部活動においても、日々の努力を怠らず、運動部、文化部とも、数々の成果を収め、大阪市立西中学校の名を、輝かせてくれました。
各教科においても、外部のコンテストなどに、数多く入賞し、部活動とともに、毎週のように、全校集会で、賞状の伝達をさせてもらえたことは、最高の喜びであり、誇りです。
生徒会活動においても、熊本大震災への募金活動をはじめ、さまざまな取り組みを、自主的に行ってくれました。
これらはすべて、よき伝統として、後輩たちに、引き継がれていくことでしょう。
そして、何よりも、君たちは、日々の授業に、まじめに取り組んでくれました。
進路決定にも、真摯に、前向きに、取り組み、厳しい受験に、立ち向かってきました。
校長面接で、君たち一人ひとりと、触れ合うことができましたが、その真剣な眼差しには、強い決意がみなぎっていました。
「新しい道に進む扉は、自分で内側から開けるしかない。誰も外から開けてはくれない」
これからの人生の中で、皆さんは、さまざまな苦難に出会うでしょう。
耐えきれない心の傷を味わうこともあるでしょう。
熱意や努力だけでは、どうにもならないことに出くわすこともあるかもしれません。
しかし、すべての条件がそろって、物事を始められることなど、そう人生にはありません。
失敗をおそれて何もしなければ、ますます何もできなくなります。
100回失敗することよりも、たった1回のあきらめが皆さんの夢をこわすことになります。
人生の中で一番大切なことは何か。それは、「困難に直面した時、最初からできない理由をさがすな」と言うことです。
「困難は、それを乗り越えられる人にのみ与えられる」とも言います。
大きな挫折を味わった時、「あきらめる口実」をさがすのではなく、そんな時こそ、西中学校で学んだことを思い出し、「続ける理由」をさがしてください
運命は、努力した人にだけ橋をかけてくれます。
「練習は、うそをつかない」といつも言っていたのと同じように、努力は、うそをつきません。
努力に勝る才能はありません。
あきらめずに努力を続けることによって、必ず道は開けていきます。
これからの人生の中で、チャンスをつかむことができるように、日々努力を続けることのできる人間に成長していってください。
「雲の後ろには、太陽がいつも輝いている」
人生晴れた日ばかりではありません。
厚い雲に覆われる日もあります。
しかし、厚い雲の向こうには、いつも太陽が燦々と輝いています。
太陽を信じて歩んで行ってください。
最後になりましたが、保護者のみなさま、本日は、お子さまのご卒業、心よりおめでとうございます。
惜しみなく愛情を注いで育ててこられたお子さまが、ここにめでたく卒業式を迎えられ、そのお喜びは、言葉に尽くせぬものがあるのではないかと存じます。
心より、お祝い申しあげます。
3年間、本校の教育活動に、ご支援、ご協力を頂き、誠にありがとうございました。
今後とも、我々教職員一同、力を合わせて、まじめに頑張る生徒が、生き生きと活躍でき、正しく評価される学校、安全で、安心して「生きる力」「学力」を身に付けることのできる学校を目指してまいりますので、末永く、西中学校に、お力添えをいただきますよう、お願い申しあげます。
ご来賓の皆さま方、子ども達は、今後も地域の中で育って参ります。
地域社会の一員として、時には厳しく、時には温かく、見守っていただき、ご指導くださいますよう、お願い申しあげます。
また、来年度、本校は創立70周年を迎えます。
平成29年10月28日には、「創立70周年記念式典」の開催を予定しております。
今後、より一層、西中学校にお力添えをいただきますようお願い申しあげ、私の式辞といたします。
平成29年3月14日
大阪市立西中学校
校長 山岡 良知