学校日記

12/4 平和学習

公開日
2019/12/04
更新日
2019/12/04

お知らせ

 12月5日(水)午後、被爆者二世の若見洋子先生に講師としてお越しいただき、平和学習の講演をしていただきました。「ヒロシマから未来へ〜核兵器のない平和な世界を目指して〜」をテーマに、広島で生まれ育った若見先生が被爆されたお母さんから聞かれたお話も含めて分かりやすくお話してくださいました。
 日清戦争・日露戦争・第1次世界大戦等戦争が続く中、広島が軍の都として位置づけられ、とうとう第2次世界大戦が始まり、それを終結させるために原爆が広島と長崎に投下されました。74年前の悲惨な出来事は、広島にいた35万人のうち14万人の人々の生命を一瞬にして奪っていったのです。その中には親とも再会できず命を失った子どもたちも沢山いたというのです。駅が崩れ足を挟まれて手帳を残した中学生、被爆が原因で10年後に急に命を亡くした当時6年生の少女貞子さんなどのお話も聞き、思わず胸が熱くなりました。
「はだしのゲン」の作者である中沢啓二さんのVTRを見ながら、「こんな思いを他の誰にもさせてはならない」というメッセージがとても心に残っています。
 では、現代に生きる私たちができることは何なのか。広島の学生たちは、核兵器廃絶を求める運動をしています。世界で唯一の被爆国である日本はこの74年間戦争をしていませんが、個人として考えなければならないことは何でしょうか。若見先生はおっしゃいました。「まず、自分の身の回りから平和にすること。いじめ・暴力はゼロにして友達を大切にすること。学校が平和であること。みんなで力を合わせて一つのことに頑張ろう!という環境を作ること。戦争と平和について考えること。本を読んだりして調べたりして自ら知ること。」
 若見先生のお母さんが夢の中で被爆した子どもたちの夢を見て、その子どもたちの声を伝えるために絵本を作られました。「あの日を、わたしは忘れない」というタイトルです。どんなメッセージがつづられているのか、一度読んでみてください。
 最後に、質問コーナーがあり、全校生徒の前で3名の生徒が勇気を出して発言したこともとてもよかったです。若見先生から堀江中学校の生徒たちが本当によく聞いてくれたのでとても嬉しかったと褒めておられました。
 そして、帰られる時、「生徒の皆さんに一言伝えるのを忘れました」という一言を伝えます。「親から授かったかけがえのない生命を大切にしてほしい!」
 平和について考えるとてもいい学習の機会でした。