ようやく、全校生徒がそろっての通常授業が始まりました。
1限目に、「始業式」→「対面式」→「学級活動」を行いました。前回の記事で紹介したように、Teamsを用いての実施となりました。
(写真上)始業式・対面式を第2図書室・特設スタジオから発信しました。校長先生の式辞と新転任者の紹介につづいて、生徒指導主事の先生からお話がありました。
(写真中)対面式では、生徒会代表による「歓迎のことば」と、新入生代表による「新入生のあいさつ」の交換をしました。慣れないセッティングに最初は戸惑っていましたが、読みあげが始まると、2人とも立派な態度でやり遂げることができました。
(写真下)各教室のモニターで受信している様子です。各教室とも、静かに姿勢を正して参加できていました。
校長式辞について
本日、こうして全校生徒を迎えて始業式をすることができました。たいへんうれしく思います。
一方で、世界的には感染は未だに拡大を続けています。今回の新型コロナウイルス感染症拡大は、数年後には歴史の教科書に載る出来事だ、という人もいます。私自身もこの先は、これまでの教育や学校の在り方では通用しないことがたくさん出てくると覚悟しています。
話は急に変わりますが、私はいわゆるコンピューターゲームはしません、というかできません。いまからの話も皆さんからすると“的はずれ”な言い回しがあると思いますがうまく解釈してください。私個人の気持ちとしては、今の状況というのは、RPGの世界を冒険する“勇者”のようなものだと考えています。
第1ステージ「医療崩壊を防ぐ」。私も皆さんもやりたいことを我慢して、友人にも会えず、できる限り“おうちで過ごし” ました。そして、ステージをクリアしました。この間、心のパワーがアップしました。皆さんの中にも、“ひとりで生活する力”や“ひとりで勉強する力”が増えた人がいると思います。
第2ステージ「新しい学校生活を創る」。ここでは様々なアイテムを使います。代表的なものが、手洗い・マスク・ソーシャルディスタンスです。皆さんが闘うための武器といってもいいくらいです。これらを効果的に使うことで、自分だけでなく、友だちや周りの人に不安を与えずに、学習や給食や部活動に励んでください。これまでの学校生活と違って、アイテムを一つぐらい忘れてもいいやとか、友だちと貸し借りするわけにはいきません。自分を守り、未知の感染症と戦うためのアイテムですから、準備と手入れを怠らないようにしてください。そう考えると、ハンカチや水筒も大切なアイテムということがわかります。
私は長年中学校の教師をしてきて、生徒の皆さんの“しなやかな心”“新しいアイデア”に驚かされることがあります。きっと今回も「新しい学校生活を創る」のステージをクリアするころには、前よりも、“準備をする力”“自分で考える力”“他人を思いやる力”などが、パワーアップしていることと思います。
ともに“アイテムを磨き”“心と体のパワーを点検”しながら、「新しい学校生活」を進んでいきましょう。