修了式(3/24)
- 公開日
- 2021/03/24
- 更新日
- 2021/03/24
行事等
この一年と言えば、「コロナ」に尽きます。
この「コロナ」は私たちに何をもたらしたのでしょうか?
「コロナ」で見えたものは、「心」です。
最初は「コロナ」がどんなものかわからないという「恐怖」・「不安」を与えました。
次に「恐怖」から「自粛警察」が生まれます。「過剰防衛反応」です。
「恐怖」や「不安」は人間から冷静な判断を奪います。一方で「心の器」の大きな人は「平常心」を保ちます。
また「今できることをやる」と思える人も「恐怖」や「不安」から早く脱却できます。
「心の器」は人それぞれですから「行動」することで「恐怖」や「不安」を和らげましょう。
昨年4月の緊急事態宣言では、危機感から人出も減りましたが今年1月の緊急事態宣言では昨年より人出が多い状況が続きました。「慣れ」です。少しずつ「コロナ」のことがわかったことで無責任な「油断」が起こっています。
自分が守っているのは自分だけではないという意識が大切です。気を付けていても罹患することはあります。しかし、気を付けるべきことを行うことは義務だと思います。
ここで東日本大震災のあとテレビで流れていた詩を紹介します。
「行為の意味」 宮澤章二
——— あなたの〈こころ〉はどんな形ですかと
ひとに聞かれても答えようがない
自分にも他人にも〈こころ〉は見えない
けれどほんとうに見えないのであろうか
確かに〈こころ〉はだれにも見えない
けれど〈こころづかい〉は見えるのだ
それは人に対する積極的な行為だから
同じように胸の中の〈思い〉は見えない
けれど〈思いやり〉はだれにでも見える
それも人に対する積極的な行為なのだから
あたたかい心があたたかい行為になり
やさしい思いがやさしい行為になるとき
〈心〉も〈思い〉も初めて美しく生きる
——— それは人が人として生きることだ
この一年間、皆さんは「コロナ」に対し本当によく頑張ってきました。これは大切「心」がちゃんと育まれているということです。
来年度も「コロナ」禍は続くと思われます。今年度同様、「不安」に打ち勝ち、楽しい学校生活を送っていきましょう。