学校日記

6/2 全校集会

公開日
2025/06/02
更新日
2025/06/02

校長より

 本日の全校集会は、賞状の伝達(柔道部 団体と個人)、校長講話を行いました。

  校長講話(要約)
 6月に入り、これからは、気温が30度近くまで上がる日が増えてきます。今日は、熱中症予防につながる暑熱順化について話したいと思います。暑熱順化とは、暑さに体を慣れさせることをいいます。
 人は運動などで体を動かすと、体内で熱が作られて体温が上昇します。体温が上がったときは汗をかくことや、体の表面から空気中に熱を逃がすことによって、体温を調節しています。この温度調整がうまくできなくなり、体の中に熱がこもり、体温が上昇するのが熱中症です。梅雨の合間の気温が上昇した日や蒸し暑い日などに、体温調節機能が十分に働いていないと、熱中症を発症しやすくなります。そこで、皆さんに取り入れて欲しいのが、暑さに体を慣れさせる暑熱順化トレーニングです。
 個人差はありますが、暑熱順化には数日から2週間程度かかといわれています。暑熱順化がすすむと、発汗量や皮膚の血流量が増加し、からだの表面から熱を逃がしやすくなります。
 具体的な方法としては、ウォーキングやサイクリングなら30分を週5回程度、ジョギングなら15分〜30分を目安に、週5日程度行うとよいと言われています。また、汗をかいた後は、忘れずにしっかり水分補給をするようにしてください。運動をあまりしない人は、入浴でも効果があります。浴槽に浸かり、適度に汗をかくまで浸かるように心がけてください。適度に汗をかくことで暑熱順化はできます。
 さらに、睡眠をしっかりとることで、暑さへの耐性を向上させます。加えて、朝食を取ることで、栄養はもちろん、水分と塩分を補給していることになります。これらを怠ると登校するときから脱水気味になっている可能性もあり、熱中症のリスクは高くなります。
 熱中症は暑くなり始める前からの準備が大切です。暑熱順化トレーニングに加え、適切な食事、睡眠をしっかりとる習慣を身につけることで、暑さへの適応力を高めることができます。6月に入ったこの時期から暑さに体を慣らしていきましょう。