11/17 全校集会
- 公開日
- 2025/11/17
- 更新日
- 2025/11/17
校長より
本日の全校集会は、賞状の伝達(ラグビー部 個人)、校長講話、生活指導担当教員からの話を行いました。
校長講話(要約)
今日は、脳の仕組みに基づいた効果的な勉強方法を紹介します。すでに知っていて実践している人もいると思いますが、勉強するうえでの参考にしてみてください。
一つ目は、「寝る直前に覚えたことは、記憶が定着しやすい」ということです。脳は寝ている間に今日学んだことを整理し、大事な情報として保存します。つまり、寝る前10分で覚えたことは、翌朝に強く残ります。逆に、覚えたあとにスマホや動画を見てしまうと、脳がその情報ばかりを優先してしまい、せっかく覚えた内容が薄れてしまいます。寝る前10分の暗記+朝5分の確認は、脳科学的にとても強い組み合わせです。
二つ目は、「思い出す練習」の大切さです。教科書や参考書を読むだけでは、脳は「知っているつもり」で終わってしまいます。しかし、自分で学習したことを思い出そうとする瞬間に、脳は本気で働きます。「思い出そうとする行為そのものが記憶を強くする」と言われています。
問題集を解く、自分で問題を作る、友だちと問題を出し合う、教科書やノートを見ないで説明する。大切なのは、何も見ないで思い出す時間をつくることです。
三つ目は、長い時間続けて勉強することが苦手な人におすすめです。「短い時間を何度も繰り返す」ことです。1時間まとめて勉強するより、10分を6回に分けたほうが効果があると言われています。これを分散学習と言います。脳は短い刺激を繰り返した方が、情報を長く保とうとします。
飽きる前にやめることがコツです。集中力が切れてから続けると、効率が下がります。
ただし、もともと長い時間でも集中力が切れずに続けられる人は、そのままでも大丈夫です。集中が続くタイプの人は、無理に細かく区切らなくても力を発揮できます。大事なのは、自分に合ったペースで勉強することです。
最後は、「説明できることが本当の理解」という考え方です。家の人に説明する、友だちに話す、自分に向かって声に出す。どんな形でも大丈夫です。
説明できないところは、まだ理解が浅い証拠です。説明できるようになると、本番でも必ず力を発揮できます。
いくつかの勉強方法を紹介しましたが、大切なのは、自分に合ったやり方で学習を進めることです。そして、みなさんが本当に伸びるのは、テストが終わったあとの振り返りです。「何を間違えたか」「なぜ間違えたか」 を考えることです。これができる人は、次のテストで確実に成績が上がります。
期末テスト、そして実力テストがみなさん一人ひとりが、自分の力を伸ばす機会にしてほしいと思います。