学校日記

3/2 全校集会

公開日
2026/03/02
更新日
2026/03/02

校長より

 3月を迎え、3年生はいよいよ卒業式まであと2週間ほどとなりました。3年間の中学校生活の締めくくりが、すぐそこまで近づいてきました。


 全校生徒が一堂に会する機会も、今日の全校集会と、5日(木)に行われる「3年生を送る会」を残すのみとなりました。1・2年生にとっては、お世話になった3年生へ感謝の気持ちを伝える大切な時間であり、3年生にとっては在校生と過ごす貴重なひとときとなります。


 一つ一つの行事、一日一日の学校生活を大切にしながら、3年生が晴れやかな気持ちで卒業の日を迎えられるよう、学校全体で準備を進めていきます。


     校長講話(人間万事塞翁が馬)

 今日は、今年の干支である丙午にちなんで、「人間万事塞翁が馬」の話をしたいと思います。

 人間(にんげん・じんかん)という言葉は、ここでは「世の中」「人生」という意味です。

 万事(ばんじ)は、「あらゆること」「すべてのこと」という意味があります。

 塞翁(さいおう)とは、「城塞に住むおじいさん」という意味です。

 

 中国の北のほうに城があり、そこに一人のおじいさんが住んでいました。ある日、そのおじいさんの馬が逃げ出してしまいました。それを知った近所の人たちは、「それは大変だ。」とおじいさんを慰めました。

 しかし、おじいさんは、「このことが幸運を呼び込むかもしれないよ。」と言って、あまり気にしませんでした。しばらくすると、逃げた馬が戻ってきました。しかも、たくさんの駿馬を連れて帰ってきたのです。近所の人たちは大喜びしました。ところが、おじいさんは「このことが禍(わざわい)になるかもしれないよ。」と言うのです。

 その後、おじいさんの息子がその馬に乗っていて落ち、足を骨折してしまいました。近所の人たちがお見舞いに行くと、おじいさんはまた、「このことが幸運を呼び込むかもしれないよ。」と言いました。

 やがて戦争が起こり、その城も戦いに巻き込まれました。しかし、息子は足をけがしていたため、戦争に行かずにすみ、命を落とさずにすみました。

 この出来事から、「人間万事塞翁が馬」ということわざが生まれました。


 人生には、楽しいことやうれしいこともあれば、つらいことや悲しいこともあります。しかし、何が本当に幸福で、何が不幸なのかは、その時点ではわからないということです。

 大切なのは、良いときにも悪いときにも、一喜一憂しすぎず、前向きに受け止める心をもつことです。出来事よりも、その出来事をどう受け止めるかという「心の持ちよう」が、その人の人生を形づくっていきます。


 みなさんも、これからうまくいくこともあれば、思うようにいかないこともあるでしょう。しかし、その一つ一つが、後になってどんな意味をもつのかは、その時はまだわかりません。だからこそ、どんな出来事にも誠実に向き合い、「この経験から何を学べるだろう」、「これにはどんな意味があるのだろう」と前向きに考えられる人であってほしいと思います。

 「人間万事塞翁が馬」

 人生の出来事は、そのときの見方や判断だけで決まるものではありません。だからこそ、どんなときも落ち着いて、そして前向きに自分の歩みを続けていってください。