6/8 全校集会
- 公開日
- 2026/06/08
- 更新日
- 2026/06/08
校長より
本日の全校集会では、6月6日・7日に実施された大阪市中学校春季総合体育大会で優秀な成績を収めた生徒への賞状伝達と、校長講話を行いました。
はじめに賞状伝達を行い、剣道部女子団体の優勝、バドミントン部個人戦の優勝を全校生徒の前で表彰しました。日頃の練習の成果が実を結んだ素晴らしい結果であり、会場からは大きな拍手が送られました。受賞した生徒たちはもちろんのこと、仲間とともに努力を積み重ねてきた部員全員にとって大きな励みとなる表彰となりました。
校長講話(要約)
先月、16歳の少年が強盗殺人事件で逮捕されたというニュースが報道されました。私はそのニュースを見て、大きな衝撃を受けました。もちろん、事件そのものにも驚きましたが、それ以上に、「なぜ将来のある16歳の少年が、闇バイトに誘われ、そのような重大な事件を起こしてしまったのだろうか」と考えさせられました。
こうした事件が起こると、「なぜ人は犯罪を犯すのか ?」ということを考えがちです。しかし、今日は視点を変えて「なぜ大半の人は犯罪を犯さないのか?」という考え方を紹お話ししたいと思います。
それが、アメリカの社会学者のハーシーが唱えた「ソーシャルボンド理論」というものです。ソーシャルボンドとは、「社会との絆」という意味です。ハーシーは、人が社会との絆を感じながら生活していると、犯罪や非行に走りにくくなると考えました。そして、社会との絆を支える柱として、次の四つがあると説明しています。
一つ目は、「愛着」です。
家族や友達、先生など、自分にとって大切な人とのつながりのことです。「家族を悲しませたくない」「友達を裏切りたくない」「先生をがっかりさせたくない」。そんな気持ちは、自分の行動を正しい方向へ導いてくれます。
二つ目は、「投資」です。
ここでいう投資とは、お金のことではなく、守るべきものを持つことです。これまで努力して積み重ねてきた勉強や部活動、仲間との信頼関係、そして将来の夢や目標のことです。もし間違った行動をすれば、それらを失ってしまうかもしれません。「今までの努力を無駄にしたくない」「自分の未来を失いたくない」という思いが、自分を正しい方向へ導いてくれるのです。
三つ目は、「巻き込み」です。熱中できるものを持つことです。
勉強や部活動、生徒会や委員会活動、家での習い事など、目の前のことに一生懸命取り組んで、心が充実している人は、悪い誘惑が入る隙間がありません。また、多くの人と関わりながら活動することで、社会とのつながりも深まっていきます。
四つ目は、「信念」です。社会のルールやマナーを守ろうとする心です。
「人を傷つけてはいけない」、「ルールは守るものだ」、「困っている人がいたら助けたい」など、そうした正しい行動を大切にしようとする気持ちです。この信念も、家族や先生、友達との関わりの中で少しずつ育っていきます。
この四つを見てみると、どれも特別なことではありません。家族や友達を大切にすること。毎日の授業や部活動を頑張ること。夢や目標を持つこと。人を思いやること。ルールやマナーを守ること。実は、こうした当たり前のことの積み重ねこそが、「社会との絆」を強くし、自分自身を支えてくれるのです。
そして、それは本校が大切にしている「学び合い・認め合い・高め合い」にもつながっています。
ぜひ今日の話をきっかけに、自分はどんな絆をもっているだろうか、どんな人に支えられているだろうかを考えてみてください。そして、その絆をこれからも大切にしながら生活し、安全で安心な社会をつくる人へ成長してほしいと思います。