カルガモだより 最終回
- 公開日
- 2013/10/08
- 更新日
- 2013/12/17
カルガモだより
残暑厳しいながらも、朝夕は秋を感じさせる季節となりました。季節が変わると景色が変わります。この夏、本校の中庭を彩ったカルガモ親子の姿が見えなくなりました。カルガモは渡り鳥ではありません。留鳥(りゅうちょう)といい、一年を通して生息場所を大きく変えることのない鳥のことを指します。しかし、食糧や環境、繁殖の事情で移動することがあります。本校の池には、産卵と子育てのために飛来してきたのでしょう。
自然孵化が8匹、人口孵化が1匹で始まったカルガモ家族のうち、大人へと成長したものが8匹、無事に飛去したものが7匹でした。残念ながら、成長の遅れとイタチの襲撃で、すべてのカルガモが巣立つことはできませんでした。守られた環境である学校から外に出れば、生き残りをかけた厳しい世界が待っていることでしょう。そんな広い世界を満喫してくれればと思います。
ヒナが親カモに追従する姿を見て、職員も、生徒も、やさしい気持ちにさせられていました。道端や公園でカルガモを見かけたら立ち止まってみてください。もしかすると緑中学校で生まれ育ったカモかもしれません。新校舎建築により、今のカルガモ小屋は来夏にはなくなります。しかし、新しい池が作られる予定です。今年生まれたカルガモが来夏の産卵期に再飛来することを祈って、新しい季節を待ちたいと思います。
最後に、以前「カルガモは渡り鳥」という誤った記事を掲載しましたので訂正しお詫び申し上げます。正しくは「留鳥(りゅうちょう)」です。