「経験したことのない困難な状況のなかで」

　先週、教科書等の配付が行われ、多くの生徒や保護者の皆さんに来校していただきました。皆さんの元気な顔を見られて、声を聴けてとても安心しました。先生方も皆さんとほんの一瞬でも会えることを心待ちにしていました。早く普段の学校生活が始まることを先生方も強く望んでいます。皆さんもきっと同じような気持ちではないでしょうか。
　だからこそ、教科書等を取りに来た時も髪型や服装、くつや持ち物など学校のきまりをきちんと守ってくれていました。また、皆さんの表情や先生方との言葉のやり取りからも、学校再開を楽しみにしているように感じました。今のところ、大きな事故や事件に巻き込まれたなどの情報も学校には届いていません。皆さんがいろいろとがまんして、自分の身を守る行動をしてくれているおかげだと思います。皆さんと直接会えないからこそ、皆さんを信じています。
でも、『起きる理由のない朝、特にやることのない日中、満足感のない夜』この三要素がそろいやすい休校中ですので、生活リズムはくずれがちだと思います。さらに、外出を控えることや友だちと会えないことで、ストレスを感じている人も多いと思います。どうしてもしんどい時には、学校からお知らせしている相談窓口等へ相談してみましょう。また、休校中も毎週月曜日にはスクールカウンセラーの先生に来ていただいていますので、困っていることや落ち込んだ時などには学校へ連絡をください。悩みや不安は口に出すことで解決の糸口が見えてきます。
先行きが見えにくいなかで、根拠のないうわさや憶測（おくそく）などが不安やあせり、いらだちを生み、ネガティブな感情になりやすい状況ですが、「止まない雨はない」「明けない夜はない」という言葉があります。引き続き、自分を守り、周りの人を守る行動をとってください。皆さんと会える日を心より楽しみにしています。

（先週のRSTの答え　（５）　１２月３１日午後１０時）