こんにちは。学校図書館補助員の門野です。本の貸出は本日までです。3月は返却のみとなります。さて、北京オリンピックも終盤です。そして、パラリンピックも控えています。私はスポーツのあのはりつめた緊張感が苦手であまり見るのを楽しめません。結果がわかってニュースで見るのが精一杯です。
今日、ご紹介するのは『ガチガチの世界をゆるめる』です。著者の澤田智洋さんは世界ゆるスポーツ協会代表理事です。ゆるスポーツのことを聞いたこと、見たことがある人もいると思います。例えば「イモムシラグビー」下半身が動かせなくなるイモムシウエアーを身につけて5対5でやるラグビーです。立って走ることもタックルすることもできず全員が地べたに寝そべって這ったり転がったりしながらラグビーボールをゴールまで運んで行くゲームです。年齢や性別、障害のあるなしに関わらずみんなで取り組むことができるスポーツです。他にも「500歩サッカー」や、「ブラックホール卓球」などがあります。澤田さんはどんどん新しい「ゆるスポーツ」を作って広めて行くという活動をしています。広告代理店でコピーライターとして働いていた澤田さんは、目の見えない息子さんがきっかけで生き方そのものが変わったそうです。スポーツにとどまらず、音楽や働き方、普通って何？ということなどについてご自身の体験を通じてユーモアたっぷりのお話が満載です。小学6年の時に女子の黄色い声援を受けて颯爽と走る同級生を見て(人生終わったな)と考えたくだりに頬が緩みました。音楽弱者を生む犯人としてあげられるピアノの話には、その通りだわとクスッとさせられました。この本を読むだけでガチガチの自分のからだがふっとゆるんだ気がします。３月は蔵書点検のため、放送は今日で最後になります。みなさん、ご声聴ありがとうごさいました。門野