12/8(月)全校集会
- 公開日
- 2025/12/09
- 更新日
- 2025/12/09
学校日記
定例の全校集会があり、教頭講話の後、各種委員会から報告がありました。
教頭講話の内容は以下のとおりです。
おはようございます。 本日は「人権」について話します。
1. 人権週間と世界人権デー
12月4日から10日までは「人権週間」です。これは、1948年(昭和23年)12月10日の第3回国連総会で「世界人権宣言」が採択されたことを記念し、最終日である12月10日は「人権デー(Human
Rights Day)」と定められています。
日本でもこの期間を中心に、人権尊重の意識を高めるための様々な啓発活動が行われています。
2. なぜ法律や週間が必要なのか
わが国でも2016年には、障害者差別解消法、ヘイトスピーチ解消法、部落差別解消推進法といった、いわゆる「人権三法」が施行されました。
なぜ、こうした法律が必要なのでしょうか。それは、残念ながら今なお人権侵害が存在し、差別や偏見がなくなっていないからです。私たちは、現在進行形で人権を守り、差別を解消するための努力を続けなければなりません。
3. 人権とは何か
では、そもそも「人権」とは何でしょうか。
人権とは、誰もが生まれながらにして持っている、自由であり、平等であり、人間として尊重され、自分らしく生きるための権利です。これは、私たち一人ひとりが持っている、かけがえのない大切な権利であり、日本の憲法でも保障されています。
4. 私たちの周りの人権侵害
具体的な人権侵害にはどのようなものがあるでしょうか。
ハラスメント、虐待、性被害、SNSなどインターネット上での人権侵害、障害のある人や外国人、性的マイノリティ等に対する不当な差別や偏見、そして、いじめ。これらもすべて人権侵害です。
こうした人権侵害は、遠い海の向こうや、どこか知らない場所で起こっている特別なことではありません。
- 中学校で起こっていないでしょうか?
- 自分の周りで起こっていないでしょうか?
- そして、私たち自身が誰かを傷つけていないでしょうか?
人権を大切にすることは、決して遠くの誰かのことではなく、私たち自身の身近な課題であり、自分事として捉えるべきことなのです。
5. 差別や偏見が生まれる理由
差別や偏見によって他の人を傷つけてしまうことは、なぜ起こるのでしょうか。
私たちの心には、親切にしたり、頑張ったりする「良い面」もあれば、そうでない面もあります。時には、その良くない心が勝ってしまい、人を傷つける言動に出てしまうことがあります。
また、悪意はなくても、「無意識」のうちに相手を傷つけてしまうこともあります。
そんな時、どうすれば良いでしょうか。
ここで大切になるのが、「周りの人の力」です。もし誰かが無意識に、あるいは意図せずに誰かを傷つけそうになっていたら、周りの人がそっと教えてあげたり、間を取り持ったりする勇気と優しさが必要です。
6. 最後に
この人権週間だけでなく、人権というものを常に自分事として捉え、お互いを尊重しあえる、温かい関係性を築いていってほしいと願っています。