令和8年6月10日

3年生への進路講話

(要約)

  1. 人生100と言われるこの時代。平均寿命を考えると皆さんはあと70年ほど生きる。そうした時にもち続けてほしいのが「いきがい(Ikigai)」。アメリカの文化人類学者が、沖縄のお年寄りが長寿なのを知り、観察・聞き取りをした結果、概念として紹介された。「好きなこと」「得意なこと」「稼げること」「世の中が求めること」の4つの要素が重なり合ったところが「いきがい」。こうした状況を実現できれば長生きできるということ。言いかえれば「充実したいきかた」ができるということ。
  2. なぜ高校へ進学する場合が多いのかについて、「いきがい」を考えるとわかりやすい。中学校の勉強で「得意なこと」があったとしても、それは職業とは結び付きにくい。しかし、例えば商業高校に行って「簿記(企業のお金の出入りを記録する方法)」が得意になれば、そういう仕事に就きやすくなる。高校で学んだ内容は、稼ぐということにもつながりやすい(特に実業高校=普通科ではない)高校がある。工業高校での学び、福祉科での学び等々、専門職として就職できる場合も多い。もちろん「稼げること」は「世の中が求めること」だからお金がもらえると考えれば同じことになる。ただ、高校へ行かない進路もある。例えば「左官業(壁などをきれいに塗る仕事。本校のトイレのタイルは左官の手法ではめ込まれている)」は、中学校卒業後に左官業の会社に就職して2年くらいは荷物の運搬等の雑用を担当する。3年目くらいからは実務の修業が始まってだいたい5年くらいで一人前の職人になれる。中学校を卒業して7年後に一人前の職人として稼げるようになるのだとすると、大学へ行くのと同じことなのではないかという考え方もできる。
  3. (学力の伸び方のグラフをホワイトボードに書いて説明)受験のための学力は、継続して勉強を続けていれば、必ずグーンと急上昇する時期がやってくる。それは、だいたい教科書の勉強がほぼ終わって、受験のための勉強に専念できるようになる時期(3年生のお正月であればベスト)にやってくる。ただ、この時期は本人の頑張り次第で、早くなったり遅くなったりする。計画的に頑張って、3年生の3学期の2月を、グーンと成績の伸びた状態で迎えてほしい。