一学期終業式のお話
- 公開日
- 2016/07/20
- 更新日
- 2016/07/20
つぶやき
おはようございます。
一学期の学習も今日で終わりです。いよいよ夏休みです。楽しみですか?
ところで、一学期に学んだことは全部わかりましたか? わからなかったことはないですか?
僕も高校生の時、わからないことがあったのですが、その時のことを少しお話しさせてもらいます。
高校一年生の2学期でした。数学の先生が学会で出張されるということで、プリントを何枚か課題としておいていかれました。そのプリントには新しく学ぶことの説明と問題がいくつか書いてあったのですが、それが僕には全くわからなかったんです。
友達に聞いてみても、いまいちピンとこなくて、結局問題は全く解けませんでした。でも、悔しかったので、何度もプリントを読み返したり、何べんも問題に挑戦したりしてみましたが先生が出張から戻ってこられてからも、さっぱりわかりませんでした。
それが二週間ほど経ったある日、突然、ピカッと閃きました。その瞬間、全ての問題が一瞬でわかってしまいました。よく、アイデアがひらめいた時、電球がピカッと光る漫画などがありますが、まさにそんな感じでした。幾つかの問題が一瞬ですべて解けたので、早くそれを紙に書き留めたくて、紙と鉛筆を大急ぎで探して、必死で書きまくりました。
アンリ・ポアンカレという数学者もある問題に悩んでいて、しばらくしたある日、馬車に乗ろうとステップに足をかけた瞬間にひらめいたという話を聞いたことがあったのですが、そんなことが自分にも起こるんだと思いました。つまり、誰にでも起こり得るんです。
この経験でわかったことがあります。一つはあきらめなければ、絶対わかるということ。もう一つは、わかるということはとても気持ちのいいことだということ。三つ目は、脳みそはけっこうやるなぁということ。
みなさんもこの夏休みに一学期に学習してわからなかったことがあれば、一生懸命取り組んでピカッとひらめいてみてください。わかるって、とっても素敵な体験です。
最後にもう一つ。今年の夏は暑くなりそうです。体調管理に気をつけて、無事夏を乗り切ってください。そして、全員無事に再びここに集まってください。