11月7日の全校集会の話
- 公開日
- 2016/11/07
- 更新日
- 2016/11/07
つぶやき
11月7日の中学校の全校集会での話。
先日のどんぐり祭では皆さん本当によく頑張っていました。それにしてもみなさん劇の台詞などしっかり憶えていましたね。すごいと思います。それができるんだから、学習で憶えなければならないことがあったとしても、がんばればできると言うことではないでしょうか? あとは気持ち次第ですね。特に9年生のみなさんはこれから進路に向けてまっしぐらにがんばっていかなければなりません。よろしくお願いします。
さて、憶えるというと、ぼくは憶えるのが苦手で、毎週のこの集会でお話しするのも基本的には原稿を考えるのですが、いざしゃべってみると、全然違うことをしゃべっていることもままあります。ところで、スピーチライターという職業を知っていますか? 名演説の裏にはそれを支えるスピーチライターという演説の原稿を書く人が居るそうです。
先日読んだ本はそのスピーチライターという職業を知り、スピーチライターに向けてがんばっていくというお話なのですが、なかなか面白かったので、紹介したいと思います。
原田マハさんの「本日は、お日柄も良く」という本です。帯にはこんなことも書いてあります。「頑張りつづけるあなたへ、困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙が止まっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。」なかなか元気の出るメッセージではないでしょうか。これも本文の中に出てきます。原田さんの著作は他にも「楽園のキャンバス」や「暗幕のゲルニカ」などがあり、こちらは美術館のキュレーター(学芸員)のお話ですが、こちらもすごくおすすめです。
言葉は使い方を誤れば人を傷つけてしまいますが、素晴らしいスピーチはたくさんの人を元気づけることもできます。つまらないものは眠たくなりますけどね。そうそう、本日はお日柄も良くの最初のシーンは幼馴染の結婚式に呼ばれて、上司の退屈なスピーチを聞いていて眠たくなって、出されていたスープに顔面ダイブしたところから始まります。面白いです。