5月19日の全校集会
- 公開日
- 2014/05/19
- 更新日
- 2014/05/19
つぶやき
19日の校長の話
本校には、韓国・朝鮮やフィリピン、ポーランドなどにルーツを持つ生徒がいます。国際色が豊かですね。素敵なことです。中でも西成区には韓国・朝鮮にルーツを持つ生徒が多いので、民族学級を開設している学校が多数あります。今宮中学校も2008年に大阪市立小中学校の中では105番目に「テナムの会」という民族学級を開設しました。
そして、先週、今年度のテナムの会の開級式を行いました。また、今年度のソンセンニムも決まりましたので、皆さんに紹介します。
ソ・ルンネ ソンセンニムです。
(ソンセンニムのあいさつが終わって)
さて、今日の本題。1910年、明治43年の5月19日、ハレー彗星が太陽面を通過し、地球が彗星の尾の中に入りました。そのしばらく前から、全地球のあちらこちらで「地球に衝突する」「酸素がなくなる」、あるいは彗星の尾に含まれる毒ガスで即死するなどのデマでパニックになったといいます。当時の日本の学校でも5分間息を止められたら助かるというので、洗面器に水を張って息を止める練習をしたとか。長いこと息を止められない人は自転車のチューブに空気を入れて吸うために、チューブを買い占めたため、チューブがなくなったとか。
この話を笑えるでしょうか。今の私たちは、彗星の尾はそんな影響がないことを知っていますが、当時はまだ知識が十分ではなかった、あるいは科学知識が普及していなかったため、そういったパニックに陥ったようです。
勉強なんか嫌だし、なんの役に立つのと思っている人も多いと思います。今学んでいるのは、人類がこれまで見つけて積み上げてきた知識の集大成です。これを活用してより良い社会を作っていくこと、また次の世代に伝えていくことがよき地球市民としての我々の使命です。あなたもこの知識の恩恵を受けて安全で安心な、快適な社会で生活できています。そのことに感謝するとともに、さらに新しい知識を見つけ出し、次の世代に伝えていってほしいと思います。
そのためにも、今日もがんばって勉強してください。