器楽部会の実践(1)
(1)器楽部会の取組について
「心に響く器楽奏の素晴らしさを共に感じて〜表現する楽しさ、聴いてもらう喜びを大切にした活動〜」というテーマのもと、実践を重ねた。 [視点1] 表現と鑑賞の一体化を意識した指導法および、個と集団を生かした学習活動を工夫する。 [視点1]について 【1】拍に合わせてリズムと旋律を演奏する楽しさを味わう工夫 リズミカルな音楽にのりながら、楽しく手拍子や旋律を演奏することで合奏の基礎を養う。 実践例1 教材「クラッピング ファンタジー第7番 楽しいマーチ」4学年 ○階名唱をし、曲想を共有する。 ○リズム譜を理解するために、リズム唱をする。 ○手拍子1・手拍子2に分かれ、互いのパートをよく聴き合いながら練習する。 ○鍵盤ハーモニカの旋律とピアノ伴奏をよく聴きながら、リズムアンサンブルを楽しむ。 ★鍵盤ハーモニカの扱い方(持ち方・片づけ方)や奏法(タンギング・息の入れ方・運指)の確認ができた。 ★リズム譜に慣れ、拍の流れを意識して演奏することができた。 ★ペアやグループの活動を多く取り入れたことで、相手を意識して演奏する姿勢が身に付いてきた。 ★鍵盤ハーモニカの旋律と手拍子のアンサンブルとがうまく溶け合う音楽を楽しむことができた。 ★楽曲の構成(A⇒B⇒A)を理解することができた。 【2】高学年でも、小物打楽器の演奏に楽しく取り組める工夫 基礎・基本の奏法を身につけて、よい響きを意識して演奏する力を養う。 実践例 2 教材「クラッピング ファンタジー第4番 ギャラクシー 〜銀河をこえて〜」5学年 「クラッピング ファンタジー第6番 ヘッドウィンド〜風に向かって進め〜」6学年 ○階名唱をし、曲想を共有する。 ○リズム譜を理解するために、リズム唱をする。 ○問いと答えなどの音楽の仕組みを知る。 ○タンブリン・カスタネット・トライアングル・すずの奏法について説明し、全員が演奏(手拍子1・手拍子2のパート)を体験する。 ○鍵盤ハーモニカのパートをリコーダーで演奏し、派生音の運指に慣れる。 ○曲想の変化や楽器の音色・重なり合う音の響きの違いを味わいながら演奏する。 ★ 基礎・基本の奏法をていねいに指導したので、正しい奏法を身につけ、よい響きを 意識して演奏することができた。 ★ 繰り返しからなるリズムパターンを取り上げたことで、リズム譜を読めるようにな った。 ★ 拍を感じながら合奏を楽しむようになった。 |