5月13日(月)、今日は大阪市立の小・中・高等学校で
「いじめについて考える日」の取組を行うことになっています。始業前の児童朝会で、校長先生から「いじめ」についてお話がありました。
「大阪市人権に関する作品募集事業」で入賞したキャッチコピーから、いじめている人をみたら「やめようよ」と言葉をかける勇気をもち、
いじめを許さない強い心を持ってほしいというお話でした。最後に絵本「わたしのいもうと」と「はりねずみのピックル」の紹介がありました。
▼ストーリー参照(クリック)
わたしのいもうと 文・松谷みよ子 絵・味戸ケイコ
今から7年前、いもうとが小学校4年生の時に引っ越しをし、転校した学校で恐ろしい「いじめ」が始まった。誰ひとり口をきいてくれなくなり、やがていもうとは学校へ行かなくなって、ご飯も食べず、口もきかなくなり、やせ衰え、お医者さんにこのままでは命は持たないと言われました。お母さんが必死で固く結んだ唇にスープを流し込み、抱きしめて一緒に眠り、ようやくいもうとは命を取りとめました。
いじめた子たちは中学生になった頃、いもうとはずうっと部屋に閉じこもって本も読まず、音楽も聴かず、黙ってどこかを見つめているだけでした。年月が経ち、いじめた子たちは高校生になった頃、いもうとはおり紙で鶴を折るようになりました。でもやっぱり振り向いてはくれないし、口もきいてくれませんでした。ある日、いもうとはひっそりと死にました。いもうとの話はこれだけです。
(最後の挿絵に)私をいじめた人たちは、もう私を忘れてしまったでしょうね。遊びたかったのに、勉強したかったのに。