つなぐ、卒業式 〜人間として、他人の心の、わかる人〜臨時休校に伴い2週間前に別れ、そこからいきなりの今日。座席はどこなのか、所作はできるのか、歌の立ち位置はどこなのか、こんなことが確認できていない中で、自分たちの節目となる式の雰囲気をつくることはできるのか。本当に本当に、最後の最後まで挑戦する学年となりました。 それでも、事前に配信された映像でつなぎ、予習メンバーたちは当日言葉でつなぎ、式の練習を進めました。また卒業の歌も2月28日の最後の1日と「今」を映像で、失われた2週間をつなぎました。また、保護者の方に今までと「今」を映像でつなぎ、感謝のメッセージを伝えました。参列規制のかかる会場はlive配信でつなぎ、場所を越えてつながりました。入試が終わってからたった1日。式が始まるまでの90分の間に、映像という媒体を通じて、これだけのことが新巽中学校では起こっていたのです。 もちろん43期生の今までの学びがつながり、式は今までの伝統を引き継ぎ、素晴らしいものとなりました。式後も思いをつなぐ映像で最小限にかつ最短で最後を終え、1日を終えました。 入学式のことを覚えていますか?「新たな制服で、新たな伝統と歴史をつくってほしい」という言葉を。 43期生は確かな学びから1つの伝統を創り、学校に残してくれました。君たちの余韻はこれからの学校をよりよくするものとして、まだしばらくは残ることでしょう。 この先進む世界には問いに対してはっきりとした「正解」がありません。一般論はありますが正しいとは限りません。また、過去から学ぶことはたくさんありますが、それだけを頼ってはいけません。私たちは、何が正しくて、何が間違いなのかを自分で考え、見極める必要があります。 採点基準は、あなたのこれからの人生 「よーい、はじめ」 |