98% 〜 児童朝会 校長講話
校長先生は先日、ある環境活動家の方のお話を聞く機会がありました。
この方は、世界中を飛び回って様々な活動をされています。 その中で感じられたこと。 それは、「海外と日本を見たときに、日本人は圧倒的に不安感が強い」ということです。 一方でこんな数字があります。 『98%』 実は、不安の98%は起こらないと言われています。 それでも日本人は、不安に感じる人が多いそうです。 なぜでしょうか。 自分がどれだけがんばってもどうにもならないこと(例えば明日雨が降るかどうか等)は、どれだけ心配しても解決しません。 先のことをあまり考えすぎるより“今”どうするかに視点を移せば良いそうです。 これから、遠足や運動会などの行事がたくさんあります。 その中で不安に感じる場面があるかもしれません。 その際、「98%は起こらない」と考えて、「今できること」に焦点をあてて考え行動してほしいと思います。 ※5月15日(月) 児童朝会 校長講話より いじめについて考える日 〜 美点凝視
今日は大阪市の全小中学校で「いじめ」について考え、向き合う日です。
そこで、校長先生の小学校の時の体験談を話します。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー Aさんは鼻水がとまらない病気でした。 いつも鼻水を出しているAさんを見て、周りの人は心ない言葉をかけていました。 その様子をみていた校長先生は…。 何もすることができませんでした。 Aさんを助けることも…。 周りの人に「やめよう」と注意することも…。 そんなAさんは、きっといやな気持になったと思います。 でも休み時間になれば、「一緒に遊ぼう」と率先して声をかけるのもAさんでした Aさんは友だちをいつも大切にしていたのです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー もしみんながAさんだったらどんな気持ちになるでしょう。 下の図を見てください。 左側は下があいていますね。では、右側はどうでしょう。 あいているところがない(もしくはわかりにくい)ですよね。 人は目立つ部分に目が行きます。 でも目立たない部分には、意識を向けないと気づかないことが多いのです。 「目立つ部分(鼻水)」にのみ視点がいってしまうと、「目立たない部分(友だちを大切にする人)」という良い部分に視点が行かなくなるのですね。 相手の良いところに意識的に注視することを『美点凝視』といいます。 『美点凝視』ができれば、Aさんへの対応も変えることができたかもしれません。 相手の良いところを意識してみつけ、それを伝えあう。 それができれば、いじめも減り、楽しい学校生活になるのではないかなと思います。 ※5月8日(月) 児童朝会 校長講話「いじめについて考える日」 |
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