1月16日 「能楽体験(1)〜稽古のはじまりです!〜」《総合》 【4年生】「能」という漢字を使う言葉には,才能や能力,芸能などたくさんあります。 「能」という言葉には,何かがある,ある力を持っている,など「優れた」という意味があります。 優れたものを演じることが,能楽であることを教えていただきました。 能楽は,650年も前の室町時代からある日本を代表する伝統芸能です。 観阿弥と世阿弥の親子が能楽を完成させました。足利義満が能楽を認め,この2人を守ったことで能楽が非常に栄えて高度な舞台芸能へと大成されました。 特に,戦国時代にいろいろな武将がいた中で,徳川家康や織田信長や豊臣秀吉がこよなく愛し,保護されました。 能楽は,ユネスコの世界遺産にもなりました。能楽が世界で第一番に選ばれたことを踏まえ,日本にはすばらしい伝統芸能があり,今後も大切にしていってほしいという願いを話されました。 能楽では,笛,小鼓,大鼓,太鼓の楽器が使われますが,今回は小鼓(こつづみ)を体験します。 小鼓はばらばらに分解されます。小鼓の革は,仔馬の革を使っています。胴で共鳴させて音を鳴らしています。紐で毎回結んで組み立てます。 久田先生に小鼓を打っていただき,ポン,プ,チ,ポンという4種類の音を聴かせてもらいました。 「打ち方がちがう。」 「人差し指だけや。」 「今度は薬指と中指だ!」 小鼓は,下から打ち上げて音を鳴らします。世界でも,小鼓だけが下から打ち上げる楽器です。 小鼓を打つときは,掛け声もあります。 「よ〜。」 「ほ〜。」 「いやあ〜。」 の3種類があります。 仕舞のグループの人は,小鼓を見ることは発表会当日までありません。能舞台でひとりで舞います。 まず,山本先生と久田先生に「高砂」の謡を披露していただきました。 ※クリックすると,謡を聴くことができます。 全員で,「高砂」の謡を山本先生に続いて謡いました。 「たかさごや〜。このうらぶねにほをあげ〜て〜…」 能特有の節回しや普段とは違う言葉づかいがあり,難しいです。しかし,声もよく出ていました。次の稽古までに覚えてきましょう! |
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